『社員研修』 (221) 「(続)再度<寅さん> に学ぼう」 ※ 再投稿
『彷徨記事再投稿』
【2019年12月02日 11時45分投稿分】
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寺子屋ラッキー
こんばんは。人間は産まれた時から〝赤い糸〟で結ばれているといわれる。出会いの違いであって、お見合いにしても恋愛にしても、あなたはどこかで最良(?)の〝ベターハーフ〟と巡り合い、現在幸せな家庭生活を送られているものと拝察します。
ただし、「夫婦は一心同体」とはいっても最近の離婚率の推移をみる限り、中には〝一生の不作〟だったという方が数多くいても不思議ではなく、とりわけネット社会になってから始まったことではありません。
このように考えると、まさに人と人との<出会い>は不思議なものです。あなたにも「あの時あの『上司』と出会っていなければ、良くも悪くも今の自分はない」ということはないでしょうか?
その点、ヒョットして自分の将来を大きく変える<出会い>がありながら、あなたの体調がすぐれなかったということもあったでしょう。そのため、不調時の「話し方」が相手に悪い〝第一印象〟を与え、自らそのチャンスを逸し幸運を逃していたかもしれません。これは、『神のみぞ知る』ということでしょう。
たとえば、役者は〝目千両〟と言われる。アイドルグループ「キャンディーズ」がデビューする4~5年前、都内赤羽のストリップ小劇場(?)の幕引きをしていた俳優志望の青年がいた。
ある日劇場の狭い化粧室を兼ねた控室で3人いた踊り子さんの中のベテランお姉さんが青年に向かって言った。
「あんたいい人だからハッキリ言うけどサ、気分を悪くさせたらごめんネ。いつも役者になりたいって言ってるわよネ。でもね、歌舞伎役者や杉良太郎が〝目千両〟なら、アンタの〝目〟はどう見ても〝目一文〟よ。役者には向かないようにあたしには思えるの。偉そうに言えた身じゃないけどさ、ホント悪いこと言わないからやめときナ。未だ若いんだからサ、他の道を考えてみたらどうかしら?」と助言してくれた。
青年は舞台が跳ねてから自室に戻り鏡をしげしげと見たが、〝好意〟で言ってくれたことには間違いはなかった。いつしか〝あふるる涙を片手で拭い〟「だが待てよ?」と思った。
よ~く見ると親からもらった顔は確かに目は小さいが、決して相手に不快感を与える顔でもない。平均的日本人をやや下回る程度である。
ふとテレビから流れていた水戸黄門の歌詞が脈絡も無く頭を過(よ)ぎった。「くじけりゃ誰かが先に行く 歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて!」。ここでへこたれたら負けだ。この逆境をバネにして更に頑張ろうと決意した。
そこで、まもなく同劇場を辞めてからも「明日は檜(ひのき)になる」という『翌檜(あすなろ)精神』を捨てずに旅回りの劇団員となった。九州、四国、中国地方を巡りながら演技力向上のためにコツコツ努力を継続する。
スマホが無かった当時のこと、東京に戻った時は演技力の糧とするため、あちらこちらの縁日・祭礼に出向き、露天商の〝バナナの叩き売り〟に見られる各種「啖呵売(たんかばい)」を幾度となく観察し研究する。『話芸』とも言える独特の口上、物言い、表情、仕草を頭に叩き込むことに余念がなかった。
その間右肺摘出で2~3年間の療養生活を余儀なくされたものの初志貫徹。紆余曲折を経てやがて開花するチャンスが巡って来る。
ある時テレビのチョイ役で出演していたのを山田洋次監督に見い出されヒットしたのが『寅さんシリーズ』。〝目千両〟のハンデを見事克服し、その後国民的俳優として「松竹の屋台骨」を担うこととなる。没後<国民栄誉賞>を受賞する。
SNSのご時世でも、今回採り上げた話題の寅さんも旧聞に属する内容になり、「渥美清」をご存知ない方もおいででしょう。
とにかく事程左様に人生における人と人との<出会い>は重大な意味をもっているものです。受動的印象は拭い切れないが、『人間万事塞翁が馬』です。
そのようなこともあり、機会があれば挨拶を始め自己紹介、日常会話における「話しの働き」を振り返り、この先も新たな<良い人間関係>を公私ともに構築していきたいものです。
今日から師走。休日でも出勤以外に国家資格取得受験で試験会場へ出向いている方もおいでの筈です。一発勝負の「たかが試験」とはいえ、サラリーマン人生を左右するかもしれない「されど試験」です。〝合否〟にとらわれず、日頃の自己啓発の成果がフルに発揮できるよう頑張っていただけることを願います。
では、令和時代に入り初めての年末に向けエナジーを蓄えるため、今日も一日有意義にお過ごし下さい。ありがとうございました。
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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