『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (377) (続・続)「再度 <寅さん> に学ぼう」

                          (2019年12月03日 投稿分)
                          【リンク修正 加筆補充】


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寺子屋ラッキー


 こんにちは。あなたは、たった「一言」で別れてしまった恋人同士の話を、お聞きになったことがおありですか?


 SNSのご時世です。出会いからして間違えて結婚するケースはあるでしょう。そのため人間関係面から、いずれの夫婦もこの世で「最も良い」とは決めつけられません。それでも<良い人間関係>であるためか「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言われてきました。英語では、Even dogs don't eat when husbands and wives fight.とあるようです。


 しかしそうした夫婦間でも油断大敵です。
「何よ聞いてりゃ偉そうに! 碌な甲斐性も無いくせして、あなた一人が男じゃないわ !!」と言ったがために、ご主人に殺された奥さんの不幸な話をテレビが報じていたのをご記憶ですか?


 令和元年の今年も押し詰まってきましたが、12月になるとそろそろ「忠臣蔵」がテレビで話題になります。学校では教わらなくても赤穂浪士で有名な、浅野内匠頭の刃傷事件ならご存知でしょう。塩田で藩の財政が豊かだった赤穂家お家取り潰しの引き金となった事件とも伝え聞きます。


 名門家旗本(徳川家エチケット・マナーの指導役)吉良上野介は地元では名君とも伝わっているようです。お芝居では上野介の〝いじめ〟に遭い「礼儀も知らぬ赤穂の鮒!フナ侍が ‼」と罵倒された言葉も要因の一つと言われている。赤穂家がお家取り潰しにあったのは歴史的事実だが、真相は〝謎〟です。


 話をビジネス社会に戻します。人間にとって非常に大切なものの一つとして<自尊心>があります。昔から『一寸の虫にも五分の魂』と言われている。これは、職場で働くあなたの部下たちにも当然言えることです。


 自尊心とは何か? 「そのような〝つまらぬ〟ことで悩むなら、自尊心とやらをここへ出して見せて御覧なさい」では、悟りを開いたと聞いたお坊さんとの禅問答です。ご老子はその後数年を経ずして認知症となり亡くなった。
 ここで申し上げることは、トランプさんの多民族・多言語・多宗教国家アメリカだけでなく、性別・年齢・職業を問わず万国共通と考えます。


 ビジネス社会でもトップの言葉で自尊心をいたく傷つけられ(?)、不本意ながら会社を去った有能役員の話を聞いたことがあります。その後再就職することもなく家を売り払い、夫婦揃って米国へ移住し日本から送金される年金暮らしに入りました。ご夫婦とも英語が堪能なため言葉で不自由することはなかったが自動車の左ハンドルに慣れるのには苦労したとのことでした。


 かつて、大手商社のエリート課長が就業時刻過ぎ人気のなくなったオフィスで、執務中の課長の背後に回った部下にバットで撲殺されるという悲惨な事件がありました。これも課長に「お前の仕事ぶりは〇〇〇みたいだな」と何かにつけ言われていたのが、当該部下の自尊心を傷つけたのが要因だったと、メディアが報じていた覚えがあります。


 課長は見込みある部下を〝鍛える〟つもりで言った(怒鳴った?)のかもしれませんが、部外者には窺い知れません。
 仮にそうだったとしても、部下指導上の必要性から<叱る>ことは、注意の前段階である、たとえ『忠告』であっても〝油断〟すべきでないと考えます。


 国民的歴史小説家である「吉川英治」が好んで使った言葉に『我以外皆師也』があります。そこで参考にしたいのが経営の神様と評された「松下幸之助」さんです。若い方にはご存知ない人もおいででしょうが、「人を使うは苦を使う」の言葉がある。叱り方の名人とも評されたがフォローの仕方が上手だったようである。


 そのようなことから話材にしたいのは、田所康雄です。彼も言っているではありませんか。「それを言っちゃ~おしめえよ」と。エッ、田所康雄をご存知ないですか? 
 「フーテンの寅さん」こと渥美清(死後、国民栄誉賞受賞)の本名です。と言ってもZ世代には通用しないご時世となっています。しかし、時代背景は変わっても<人間の本質>は変わっていないと考えここでは敢えて極端な事例を挙げています。


 とにかく寅さんの人気の秘密は、<関心>をもって人に声をかけることと、決して人を<無視>しないことでした。
 たとえば、挨拶一つにしても軽視すると相手には無視されたと受け取られることがあります。ハラスメントが問題視される現在これが要因の一つとなり、直近では訴訟にまで発展するケースもあります。


 そうしたことから、上司の一言で自尊心を傷つけられ、当該企業の「人財」に将来なるかどうかは別として、新人が黙って職場を去っていくケースもあるでしょう。
 採用活動にお金と時間をかけ、短期間でも業務遂行上必要な<知識・技術・技能・態度>をせっかく付与したというのに、組織内事情があるとはいえ勿体無いように思えます。


 このご時世、冬のボーナスをどこの会社でも支給するという訳にはいかないでしょう。
そこでイントロに戻り仮に冬の賞与が支給されないとしても、少なくても配偶者同士ではお互いに<思いやり>の気持ちを持ちたいものです。あなたはどのようにお考えになりますか?


 では、3回に亘る<寅さん>シリーズにお付き合いいただき頂きありがとうございました。(終り)



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所 』  (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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