『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『社員教育』 (63) 「サラリーマンのあなた(貴方・貴女)は 心身共に逞しく 明日に向かって生き抜こう」

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 今晩は。今日は終戦記念日。医療従事・ライフラインの保守をはじめとして暑い中勤務なさった方は一日お疲れ様でした。あなたも直接・間接を問わず、〝世のため、人のため〟になる仕事をなさっていることでしょう。しかし、世の中の役に立つ仕事をしたくても出来なかった時代もあったのです。


 それは世界の三大無用の長物(敬意表現)の一つに挙げられる、当時の日本科学技術(技能)の粋を集めた世界最大の軍艦「戦艦大和」が建造された頃です。今週木曜日の晩NHKで放映されたガダルカナル島に停泊していた時には、冷房設備が既に設置された艦内環境の良さから「大和ホテル」と言われていたそうだ。しかし、終戦の4か月前に沖縄海上特攻へ出撃し鹿児島県沖で米艦載機の猛爆で撃沈される。


 ときに、半沢直樹ドラマ化の同年12月に映画化された岡田准一主演の『永遠の0』をご覧になったことがおありですか。時代背景は太平洋戦争開戦直前から終戦近くまで〝生き抜く〟ことさえままならない頃であった。
 零(ゼロ)式艦上戦闘機の搭乗員であった主人公(岡田准一扮する特務士官少尉)の孫が祖父の知られざる真実を追い求め、戦友を尋ね歩くことで解明するというストーリーです。祖父(主人公)は常々部下に「生き抜く」ことを指導していた。が、その祖父もやがて「神風特攻隊」の一員として出撃し戦死する。


 百田尚樹の小説も読んだが、個人的には映画より本の方が他から得ている資料との整合性があり印象に残っている。
 特攻機に頭を悩ました米海軍は、その対策に経営工学分野のOR(オペレーションズ・リサーチ)を研究し、精度向上させた方法を駆使して特攻機回避にその成果を上げたという。「特攻出撃」は、戦艦大和同様、初めて耳にする言葉だという方が多いのではないでしょうか。これについて次の話を講演会でご本人からお聞きしたことがある。


 それは太平洋戦争当時、日本の「撃墜王」といわれ海外にも名を馳せた坂井三郎さんの話である。階級社会の軍隊で士官学校卒の経歴が無く〝たたき上げ〟で前述の特務士官少尉(後にポッダム中尉)になった。


 『一将功成りて万骨枯る』かもしれない戦場で、友軍機(戦闘機)が被弾し負傷した搭乗員(パイロット)を無事帰還させるため、基地まで部下を励ましながら先導した。当時の日本機にはレーダーが無かったため、漆黒の闇の中を何時間も海面スレスレに飛行し、共に生死の境をさまよったそうである。


 それでも終戦までに200回以上出撃し、空中戦で負傷者は当然いたものの、僚機の部下を一人も戦死させなかったというのですから頼もしいリーダーだと言えるでしょう。
 戦後、敵味方入り乱れて戦ったパイロット同士の交友関係ができたこともあり、その後お嬢さんを自分がかつて戦った敵国、アメリカへ留学させたそうです。
 以上は軍隊という特殊な世界のレアケースなリーダーの話であり、無論の事あなたの職場のリーダーには当てはまりません。


 トランプ遊びではない病気の「神経衰弱」はあったものの、生か死かの限界状況に置かれた戦地あるいは日々空襲の恐怖にさらされる内地で〝神経症〟患者が多発し、前途を悲観して次々と自殺していったという話はあまり聞いたことがない。


 たとえば食糧事情が極度に悪かったため、乳飲み子を抱えた母親がリュックサックを背負って地方の農村に買い出しに行く光景は珍しくなかった。それも足の踏み場もなく身動きのとれない超満員の汽車に乗って。『母よ あなたは 強かった!』は、紛れもない事実だと言えます。


 とにかく大方の人は生きることに懸命で先を考え悩んでいる〝余裕〟すらなかったように思えます。戦後荒廃した国土を復興させたあなたのご祖父様・ご祖母様が育った戦前戦中派の人は精神力が強靭だったのでしょうか。あなたはどのようにお考えになりますか?


 株式市場は半年先を見て動いている(?)と聞いたことがある。日経平均株価は現在のところ堅調な推移を示しているが、経済活動が低迷している現在この先日本経済の早期回復を保証しているわけではありません。
 『杞憂』の語源ではないが、ああだこうだと悩んだからといってどうなるものでもありません。<行動>あるのみです。戦後の廃墟から立ち上がった昭和一世に負けないよう<心身共に逞しく>明日に向かって生きましょう。


 では、お盆休みは未だ丸一日あります。熱中症と新型コロナ感染症に気を付けて連休明けからの本格活動にお備え下さい。ありがとうございました。



❒ 社員教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)