『管理者教育』 (91) 「事実に基づき褒めるのは 叱ることより難しい」
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こんにちは。あなたが帰宅後毎晩癒(いや)されるペットを飼っているとしたら、犬・猫だけでなくトカゲ・蛇の類でも何のてらいもなく褒めておいでと思います。
では、相手が人の場合はどうでしょう?
人は十人十色様々です。話し手の意図が聞き手に正しく伝わるとは限りません。そのため世間には、「叱りゃいじける、褒めりゃつけあがる」といった相手がいるかもしれません。仮にいるとすれば、これは話し手の言い方にも問題があるように思えます。
<部下の褒め方・叱り方>を研修技法での「ロール・プレイング(役割演技)」をしていただくと、「どうも適切なコトバが浮かばない」と褒め方を不得手とする方もおいでです。それでも顧客応対のそれとなると話は違ってきます。
お客さまに自分が自信を持って売り込んだものを買っていただいたとき、「お買い上げいただきありがとうございました」と、言うだけなら簡単です。さらに「これをお選びいただいたお客さまの目には恐れ入ります」などといった〝プラスアルファー〟の「褒め言葉」を惜しまない売り手は、おそらくお客さまに可愛がられることでしょう。
誰でも褒められて不愉快にはならないものです。SNSのご時世でもトランプさんの母国アメリカを含め「万国共通」と決めつけても過言ではないでしょう。何故なら、老若男女を問わず『人間の性(サガ)』だと思えるからです。
シェークスピアのジュリアスシーザーの中に次の言葉がある。
「人間を虜(とりこ)にするには、おだてることが一番だ。ところで、あなたはおだてが嫌いだといってやると、あの男はそのとおりだと答える。これこそ一番おだてにのっている訳だ」
「真実」を込めたお世辞は、お追従とは別物と考えます。その点、歯の浮くようなお世辞ほど嫌なものはありません。見え透いたお世辞を聞くと寒気がするという人もいます。軽薄な人は商品を売らないで、カラ世辞を売り歩いて他人に嫌われることもあるでしょう。
では、長い話は嫌われます。続きはタイトルを替え申し上げます。ありがとうございました。
❒ 管理者教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)