『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (96) 「世の中万事 塞翁が馬」

研修講師

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 おはようございます。アメリカ大統領選挙は終盤戦へと突入し残すところ半月を切りました。世界のリーダーは日本への影響力が大きいため無関心ではいられません。選挙は〝水物〟です。蓋を開けてみなければ分かりません。幸運の女神が微笑むのは果たしてどちらでしょう。


 ときに、あなたは半世紀以上前の「大西洋の危機」をご存知ですか? これは本のタイトルで知りましたが、『キューバ危機』と言えばお聞きになった方もおいででしょう。古い話ですが、これを乗り切ったのが、当ブログでも9月に採り上げたアメリカ第35代大統領ジョン・F・ケネディです。
 それまでは『WASP』(ワスプ ☞  ホワイト・アングロ-サクソン・ピューリタン)以外は大統領になれないと言われていた。が、カトリック教徒であったケネディーが前例を破ったと「真実」は定かでないが聞いた覚えがあります。


 ケネディは太平洋戦争中の1943年当時、魚雷艇艇長(中尉)を務めていたことがある。ソロモン沖で僚艇10隻程と深夜日本艦隊を求めて出撃したが補足できずに帰還する。基地に戻る途上、視界の利かない闇の中から突如現れた日本駆逐艦「天霧(あまぎり)」と衝突する。
 駆逐艦は戦艦・航空母艦だけでなく巡洋艦と比べても小型とはいえ軍艦である。排水量からして魚雷艇の30~40倍はある。しかも木製だったこともあり、まともにぶつかってはたまったものではない。魚雷艇の舷側を大きくえぐるように亀裂が生じ、艇内にはたちまち海水が充満する。


 衝突のショックで犠牲者を出したがケネディ中尉自身も負傷する。動ける者は即刻海に飛び込むよう指示をする。艇長の総員退去命令後、魚雷艇は前後に裂かれた形で大きく傾きあえなく海中に没し海の藻屑と消える。その間あっという間の出来事だった。


 幸い海上は油を流したように凪(な)いでいた。沈没した魚雷艇の海面に漂う漂流物につかまりながら駆逐艦が立ち去るのをじっとして待つ。
 ケネディはハーバード大学卒ではあったが、海軍士官学校卒ではない。それでも海軍士官養成所の卒業経歴を持つ。
 名門ケネディー家の血が流れる「士官(リーダー)魂」で、頃合いを見計らって生き残った部下10名程を鼓舞激励し、星明りの下サンゴ礁近くの水平線上に薄っすら浮かぶ小島を目指す。夜目には近そうに見えた目的地まで4~5時間泳ぎ続け、かろうじて辿り着く。無人島であったため食料確保等で苦労するが紆余曲折を経て本隊に救出され生還する。


 以上の経緯は『魚雷艇109』と題して映画化され日本でも上映された。映画でのおぼろげな記憶を頼りにいつもと同じく脚色しました。
 戦後、前に申し上げた日本海軍ゼロ戦の撃墜王坂井三郎中尉(たたき上げの特務士官)の日米パイロット同士のケースと同じく、ケネディも生死を掛けた戦場での敵であった日本海軍「天霧」(艦自体は終戦の前年戦没)の当時の艦長を含む乗組員との親交ができたエピソードが伝わっている。(以下続く)


 休日でおくつろぎのところ遊びにおいで頂きお礼申します。落語家初代林家三平さん(本来芸能人には敬称不要)ではありませんが、「お身体だけは大事にして下さい」。
 では、週明けの明日からもお元気で。ありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)