『管理者教育』 (111) 「指導力は付与されるものでなく 自助努力で身に付けるもの」
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おはようございます。人間というものは自分の目的意識によって随分と行動が変わってくるものです。これは誰しも止むを得ないことだと思います。そこで、格別難しいことではありませんが大事だと思えることを申し上げます。
さて、リーダーの意味はお分かりになるでしょうが、リーダーシップとはどういうものでしょうか? いろいろな定義がありますが、簡単に言えば「指導者の力(対人影響力)」です。
リーダーには、所属組織が任命すれば誰でもがなれます。ただ、〝シップ〟があるかどうかとなると話は別です。問題は、リーダーにはなってもリーダーシップのない人がいた場合です。リーダーでありながら〝シップ〟のないリーダーというのは非常に困る。誰が困るか? おそらくご本人が困るでしょう。
例えば、ストレスから十二指腸潰瘍になったり高血圧になったりあるいは肝機能障害になったりもします。酒を飲みすぎたから潰瘍になるとは限りませんが、精神的な影響力が大きいものです。糖尿病にしても神経系統からくることがあるそうです。
指導者は人が任命します。しかし、<指導力>というのは、本人自らが身に付けるものであり、社外訓練をはじめとして他人から付けてもらえる性格のものではありません。『経験こそ我が師也』です。
マネジメントに必要とされる三つのスキルについては、これまでにも申し上げてきました。その点リーダーシップとは、
(1)指導者たる地位または任務・指導権
(2)指導者としての資質・能力・力量・統率力(指導力)
の意味で使います。
簡単に言えば「人を動かす影響力」ということですが、パーフェクトなものは存在せず、特効薬もありません。
『人を知るものは智なり、自ら知る者明なり』と、老子は言っている。自分はどういう人間であるかについて自己理解を深めるため、書籍を参考にして自分の性格や特徴を再認識する。その上でご自身の〝持ち味〟をどうしたらより良く活かせるかを考えることは大事なことです。
リーダーシップの有無は、〝結果の良し悪し〟で判断されます。プロセスがどの程度重視されるかは分かりません。従って、ヘッドシップとリーダーシップを適宜・適切に発揮して職場目標を効果的に達成することが肝要なことだといえます。
それでもこれからのリーダーは本来業務である『部下の指導・育成(OJT)』に注力し、メンバーのレベルアップを向上させることで<リーダーシップの発揮>を図るべきだと考えます。
このことは『言うは易く行うは難し』で容易なこととは思いません。しかし、「期待されるリーダー」は部下だけでなく、家庭における子供に対しても同じでしょう。
躾が厳しいからと言って親子仲は必ずしも悪くありません。それは何故かといえば、SNSのご時世でも普段から親子がお互いに<近づきあう>努力をしているからです。今回はここまでとしこの先逐次申し上げていきます。
完全週休二日制実施も儘(まま)ならない企業が多いにも拘らず週休三日制が唱えられるご時世です。企業によっては「働き方改革」で新年度の4月から就業規則の変更を余儀なくされていることでしょう。
では、今月もお疲れ様でした。家庭サービスだけでなく趣味・嗜好品を楽しむなどして、ストレスをため込まないようにゆったりと有意義な週末をお過ごし下さい。ありがとうございました。
❒ 管理者教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)