社員教育『期待される管理者』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『社員研修』 (89) 「息子の琴線に触れた 父親の言葉」

研修講師


 おはようございます。


 東京大学は10日、2021年度の入試結果を発表した。毎年この時期になると想い出す私の好きな話をご紹介します。


 今回申し上げることは女子高生にも人気のあったポケベル当時の古い話です。来年4月から進学・就職で家を離れるお子さんだけでなく、大きいお子さんがおいでの方は、次のお父さんと息子の話をチョッと聞いてみて下さい。  


 太郎君は、高校3年で大学進学希望者だった。彼は東大を受けたかったが、担任は現役ならば東北大をと薦めた。そこで、先生のアドバイスどおり東北大を受験した。  
 受験後東京へ戻って発表を待った。自信もあったのでしょう。結果は記念に残るようにと、電話ではなく電報で知らせてくれるようと既に進学していた高校の先輩には頼んでおいた。
 当日を待って電報がきたらすぐお父さんの会社へ電話をして、合格した旨を知らせるつもりでいた。


 発表当日に至急報がきた。『サクラチル ザンネン オチタ』


 彼はショボンとしてしまい、父親へ「お父さんすみません。今電報がきたんですけど、僕落ちました」と言いたかったが、結局自分では電話できなかった。見かねた母親が代わりに結果をご主人に知らせた。父親が奥さんに言った。「太郎を電話口に出しなさい」  


 てっきり叱られると思った太郎君は、「お父さん、すみませんでした」と、一言いうのが精一杯だった。それを聞いた父親は、 「何を言ってるんだお前は。お父さんはチットも怒っちゃいないよ。いいかいお父さんはナ、本当は嬉しいんだよ。だってそうだろう。お前が受かってりゃ、4月からは仙台行きだろ。お父さんと生き別れじゃないか。それがもう一年一緒に暮らせるんだぞ。来年はしっかりやれよ。頑張れ!」
 父親はもっと励ましてやりたかったが、息子は一方的に電話を切ってしまった。  


 ご主人が家へ帰ると奥さんから「あなた太郎に何をおっしゃったの? あの子泣いてましたよ」と告げられた。父親からこういう言葉を言われたら、息子としてはそりゃ嬉しいですよネ。彼は一年浪人して翌年は合格したそうです。このようなお父さんはいいですよ。  


 それをですね。うっかり、「馬鹿モン‼ だから滑り止めも受けとけとあれほど口を酸っぱくして言っただろうに。お前はもう子供じゃないんだぞ。浪人することでお母さんが家計のやりくりでどれだけ苦労するか少しは考えてみたことがこれまであったのか。違うかね。第一な、・・・・・・」といえば、「そりゃそうだよ。親父の血を引いてるからな」と反発されることになったかもしれません。  


 サラリーマンの内面的態度形成の要因には、これまでにも申し上げてきたとおり育った「家庭環境」、殊に『家庭内リーダー』である父親の存在が大きく影響します。
 既に40代入りした就職氷河期育ちの太郎君も、おそらくお客様・上司・同僚に〝心配り〟のできるビジネスマンとして活躍していることでしょう。  


 以上は「家庭内リーダー」としての父親の子供に対する〝思いやり〟の家庭事例として機会があれば紹介しています。お読みいただきありがとうございました。  
 


❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)