『話し方教育』 (74) 「話し方での弱点克服には パレートの法則を活用しよう」
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こんにちは。コロナ禍を忘れさせるのどかな陽気になってきました。
さて、職場の問題解決に当たっては、就業規則での勤務時間内にあれもこれもというわけにはいきません。それではいかにもせっかちであり、欲張りです。『パレートの法則』に従うのが良いでしょう。
これは、イタリヤのビルフレッド・パレートの理論にもとづく技法です。「パレート分析」といえばご存知かもしれません。ここは「寺子屋」ですから、はじめて聞くという方のためにごく簡単にご紹介します。詳細は書籍でお調べ下さい。
「大部分の富は、全人口のごく一部の人たちによって占められる」というもので、いろいろなものの分析や改善(不良品対策など)にも使われています。「80対20の法則」とも呼ばれており、「ABC分析」もここからきているようです。
たとえば、商品を種類別・グループ別に売上高の多い順に並べてみると、主な商品2割の売上げが、総売上高の80%を占めることが多いものです。そのため、御社上位2割の得意先に的を絞ったサービスを行うほうが効率的ともいえるでしょう。データで検証してみて下さい。
また、この考え方は仕事を進める場合にも適用できます。その日になすべき仕事をやりやすい仕事から処理するのではなく、日々恒常的業務を処理後<緊急性・重要性>から優先順位を付け、上から2割を処理すれば、〝心理的〟にはその日になすべきことの8割は終わったとも考えられます。この考え方は受験当日の答案作成のコツとは反対になります。
今回申し上げたいことは、以上をヒントに職場での話し方上達に適用できないかということです。不得手部分の上位2割克服すれば全体の8割が改善されます。
関心のある方は,、話し方に関するビジネス書あるいは専門書などを参考にして、各自で勉強なさってください。職場における「話し方」については、当ブログでお伝えできる範囲でこれからも適宜採り上げていきます。
在宅ワークの現在、仮にあなたが管理・監督者であるならば、業務だけでなくこのようなことも機会を捉え部下に指導して上げて下さい。これもOJTにおける「日常の接触指導」の一つです。
では、ベースアップの回答を若干なりとも期待して、昼休みだけでものんびりと過ごし、午後からの業務に邁進して下さい。ありがとうございました。
❒ 話し方教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)