『話し方研修』 (76) 「話の効果を左右する 良い態度と気を付けたい態度」
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こんにちは。昼休みになりましたが前回の補足としてのブログ記事を二回に別けて更新します。
私たちは人の話を耳で聞くと同時に、目は相手の「態度(表情・姿勢・動作・服装)」を見ています。
つまり、話は目と耳で聞かれています。しかも、人間の視覚は聴覚よりも強く刺激を受けるため、話す時の態度は話し方の〝基礎的〟なものとして、最も注意を要するものです。
(1)良い態度とは
話す態度には定型といったものはありません。感じの良い態度とは、例えば、
① 足の裏をしっかりと床につける
② 背筋を伸ばす
③ 「手前ども」という言葉があるように、手は自然に両脇にたらすか、前に軽く
組む。後ろに組むのは〝職場慣行〟を除き下記(2)の⑤に該当することがある
ため、普通好ましくない。
④ 聞き手の目を中心に、おだやかに見る。
⑤ 清潔で、キチンとした服装に気をつける。etc.
(2)気を付けたい態度とは
癖(クセ)には良い癖と悪い癖があります。「癖(クセ)」とは、習慣となってしま
った偏った好みや性質あるいは欠点を指すことが多いものです。
例えば、両手を組んでみて下さい。左右どちらの親指が上でしょう。上着を着る場合
合どちらの腕から通しますか。靴はどちらの足から履きどちらの脚から玄関を出るでし
ょう。全てクセであり良い悪いはありません。
しかし、〝貧乏ゆすり〟する相手とは話をしていて落ち着きません。あるいは同性か
ら上目遣いで話されると不快感を抱くこともある。いずれも悪い癖です。
酒癖の悪さなど<内面が外面>に癖となって表れることもあり厄介です。誤解を招く
こともあります。
悪い癖を他人は分かっていても誰も本人に注意せず、陰で笑うだけです。余程親し
くない限り善意で忠告しても恨まれては<損>だからです。そのため酒癖の悪さを含め
リーダー失格の烙印を押された例は枚挙にいとまがありません。
『人の振り見て我が振り直せ』と、言います。ご自身の態度面での悪癖に気付いたら
意識して矯正したいものです。「話し方」の対象はビジネス社会に通用する公的資格の
無い<実学の世界>です。
職場で役立つ『実践的話し方』は、話の内容以前にここでのテーマを念頭に学習を進
めることが、話の効果を上げるには肝要なことです。
以下は老若男女を問わず、勉強会で度々見かける嫌われるだけでなく話の効果が割り
引かれる態度をアトランダムに記載しました。「それは何故か?」をお考え下さい。
理由は改めて申し上げることでもありませんが、案外軽視されがちです。
① 嫌々話をする態度 ☞
② おざなりな態度 ☞
③ 馴れ馴れしい態度 ☞
④ 卑屈な態度 ☞
⑤ 威張った態度 ☞
⑥ 落ち着かない態度 ☞
⑦ すました態度 ☞
⑧ 暗 い 態 度 ☞
⑨ 気取った態度 ☞
⑩ 無視した態度 ☞
⑪ 投げやりな態度 ☞
では、令和2年度最後の週末を今年度を振り返りながらゆっくりとお過ごし下さい。ありがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)