『管理者研修』 (314) 「人には認識欲求があり 刺激を受ければ 心を開く」
『加筆修正 再投稿』
【2021年03月30日 投稿分】
ID:8559fx
寺子屋ラッキー
おはようございます。新年度を控えブログ更新時間の短縮を図ります。そのため時間をかけた割には不評な「実践的研修」記事の新規投稿は前回までとします。前にお知らせした通り5月大型連休明けから切り口を変えて申し上げる予定です。
今回は【人間関係論】発祥の地の『行動科学』(学際的学問)を参考に、標記について「理論面」からそのポイントを次回も含め読み替えてみたいと思います。
さて、人の欲求と目標を結びつけ、ある行動を起こさせ方向づけることを『動機づけ(モチベーション)』といいます。動機づけ理論の詳細は、アメリカの心理学者マズローの「欲求五段階説」あるいはハーズバーグの「動機づけ・衛生理論」などの専門書で研究していただくこととして、ここでは「寺子屋ラッキー」としてご説明します。
推理小説ブームを起こした松本清張の作品は、殺人事件の発生後名探偵が登場し見事解決という従来の探偵小説の型を変え人気となった。それは、動機づけの発見というところに特色があった。人に行動を起こさせる最も強い要因は、次の七つであるといわれている。
第一は、生きるための睡眠・飲食欲
第二は、苦しさから逃れ快楽を求める安楽欲
第三は、満たされなくても死ぬことはないが、午前中メディア報道にあったデリケートな
思春期の女生徒を深く傷つけた<法的地位>にある定年前の男が強制猥褻で警察沙
汰になった、異常なはけ口を含む種族保存の「性欲」
第四は、秦の始皇帝が不老長寿の薬を求めたという生命欲
第五は、ベターハーフと子供をこよなく愛する家族欲
第六は、人並み以上に出世したいという優越欲
第七は、多くの人に自分の価値を認められたいという承認欲
以上の基本的欲求に訴えれば、どんな人でも反応するものです。
ただし、価値観が多様化しているSNSのご時世<人の欲求>は人様々であり、優越欲にしても「俺(あたし)は昇進してまで苦労するより自分の今の生活を大事にしたいな」という出世欲のない人も現におり、こうだと『先入観念』で〝決め付ける〟ことは間違いの元です。
それでもこの世に無感動な人は皆無といってもよいでしょう。古今東西人を動かす名人は、この動機づけのボタンの押し方をチャント心得ている。そうした人たちは相手の関心を惹く五つの話題を用意している。次の五つの『話題』には、人の心に触れる強さがある。
たとえば、
(1)自分達の職場の話題
(2)家庭と家族の話題
(3)仕事についての能力と名声の話題
(4)健康の話題
(5)趣味をはじめとする娯楽の話題
などがあるが、これらはいずれも人間の<基本的欲求>に訴えるものです。そのほか詳細は事例を挙げ「語呂合わせ」にして『話し方研修』の中で紹介しました。
日頃OJT(部下指導・育成)に当たるあなたは、どのようにお考えになりますか?(続く)
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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