『管理者教育』 (124) 「転石苔を生ぜず 職場に問題解決の習慣化を図ろう」
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こんにちは。
いつの時代も企業では<技術革新・販売革命>が求められています。あなたが仕事をしているのは、会社の事業目的を達成するためです。その目的を達成するまでには大小色々な問題が発生しているものと思います。活動を止めれば問題は何も起きません。
したがって、企業とは解決されるべき「問題の集合体」とも言われている。言葉を変えると問題が起きているということは、その会社が活動している〝証(あかし)〟ともいえます。
このことはあなたご自身についても言えます。あなたが仕事をしていなければ、日常の問題は何一つ起きません。ですから問題が起きているということはあなたがそれだけ業務活動をしているということになるわけです。
ただ、問題はどんな性質のものでも必ず解決しなければなりません。問題を解決することが「目標達成」に近づいていることになります。
経営者は企業の『命運』を賭けた意思決定をしています。これは、トップを補佐する部課長も同様でしょう。そこで職場での管理者には部下への「問題意識」の醸成が役割として求められてきます。これは<総務・労務・経理>といった一般管理(社内サービス)部門でも変わりません。
『転石苔を生ぜず』という諺が英語にもあるが、これは職場での色々な「問題解決」についても言えることです。問題解決に当たっては、現象面の〝モグラ叩き〟といった応急処置では解決になりません。面倒でも問題解決のステップを踏むことが必要です。再発防止には応急処置ではなく、問題点を洗い出し現状分析する。その上で要因を追究し原因に対して手を打つ抜本的処置が肝要な事です。これは前に申し上げた「人の絡んだ問題」の処理にも必要なことです。
『塵も積もれば山となる』といいます。各職場がほんのわずかの改善をすれば、組織全体、会社全体としては大変大きな結果を生むことができます。
ただしこれは時々思い出したようにやったのでは、あまり効果がありません。少しずつでもこれを継続し、そのことを習慣化することです。
『継続は力なり』ともいいます。習慣化という武器を使ってぜひ改善活動を継続してほしいと思います。今週もお立ち寄り頂きありがとうございました。
❒ 管理者教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)