『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『話し方教育』 (90) 「部下から敬遠される話 自慢話を避ける」

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  おはようございます。


  昔から「自慢高慢馬鹿のうち」と言われますが、これは管理者の場合でも同じです。特
 に管理者の役職にある者が部下の自慢話をするのであれば良しとして、そうでない場合は
 「気の置けない相手」は別として避けた方が賢明に思えます。
  しかし、現実にはそういう管理者がいないとは否定できません。そのようなこともあり
 昨年「自慢高慢馬鹿のうち 加えて避けたい三つの話題」と題して申し上げたことがあり
 ます。


  自慢話をしたがる人の深層心理は、実はコンプレックスの強い人なのかもしれません。
 このコンプレックスを何とかして補おうというためにあれこれと自慢をしたいというのが
 偽らない気持ちなのです。
  このことはプライドを満たされている管理者と比較して見れば直ぐに分かります。そう
 いう人は何にも威張る必要が無い。ですから「実るほど頭の垂れる稲穂かな」と言われる
 格言があるように非常に腰の低い人が多いはずです。


  その点、自慢話をしたがる人は、他人がそれをどう評価しているかということなどは一
 向に無頓着です。自分の奥さんがかつては職場の華として大事にされたとか、息子は大学
 入試に失敗したが名門予備校の東大コースにスンナリ受かった、というようなことを得々
 と話します。
  そういう自慢話をしたくても自慢の種の無い人は、常務が入社して仮配属だった一か月
 は何処へ本格配属されても困らないよう仕事の基礎をゼロから指導したが自分の人を見る
 目に狂いは無かったとか、あるいはペットの親犬は血統書付きのグランドチャンピオンだ
 ったせいか利口だが気位が高くしつけるのに苦労したとか、どこからか自慢の種を探して
 きてはそれを話材にするという態度です。


  しかし、こういう自慢話をして心からそれに共鳴し「なるほどたいした管理者だ」と、
 感心してくれる部下が一人でもいるでしょうか? お義理で同調したり感心したりしてい
 る部下はいます。しかし、ほとんどの部下は「おめでたい人だね」とか「うちの課長は単
 純な人だよ。自惚れのほかに惚れては無かりけりか」などと腹の中で馬鹿にされるのが落
 ちです。
  そして部下たちがスナックかどこかで一杯やるとき、そのことを酒の肴にされたりする
 のが関の山です。 


  人間誰でも時には嬉しさのあまり、自慢話めいたことを言うことはあります。念願の家
 を新築したとか、子供が大学に合格した。そういう私的なことから仕事の面で表彰された
 とか、どこかに栄転するとか、普通なら嬉しくて誰かに聞いてもらいたいことは誰にでも
 色々あります。


  そういうことを〝たまに〟話すのであれば、部下としても喜ばしいことだな、良かった
 なという気持ちを表してくれることもあります。しかし、事実ではあっても謙虚さは示し
 た方がいいと考えます。
  「なんだか自慢話めいて言いにくいんだけれどネ」、「自慢話のようになるが・・・」
 というような言い方で話し始める。あるいは話しが終わったときには「なんだか自慢話の
 ようになってしまったようだね」というように謙虚さを表す言葉を添えた方がいいでしょ
 う。そうすれば部下も共感し喜びを共にしてくれると思います。


 今日は危険な暑さになるようです。熱中症に油断できない予報ですが、夜になると鈴虫の鳴き声が聞こえるようになりました。秋への入り口が近づいてきたようです。
 では、また次回です。お立ち寄り頂きありがとうございました。



❒ 話し方教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)