『管理者研修』 (359) 「各層リーダーの課題は 影響力ある話を いかにするか」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。
さて、『話し方』には二通りあります。テレワークなど職場環境に違いはあっても一つは「一対一」の話し方、あとの一つが「大勢を前」にした話し方になります。
<能力開発>の面から考えた場合に基本は同じです。どちらかと言うと複数を対象にして話すことを不得手とする方が多いようです。そこで大勢を前にした話し能力について改めて考えてみたいと思います。
人の話は誰しもどこかに改善点(短所)があるものです。普段はその改善点がどうも自覚につながらないので「まぁまぁ何でもないことだろう」と思って私たちは生活しています。
あなたの属性は存じませんが、コロナ禍以前はそれぞれのお立場・役割で不特定多数の人を前にして話しをした機会がこれまでにも数多くおありだったのではありませんか?
なぜ私たちが大勢に向って話をする能力をしっかりと身に付けなければならないのか。
これは人は<格>に応じて大勢に対する話の能力を持たなければ、評価を下げる場合があるからです。
ビジネスパーソンは立場が上に行けば行くほど、自分に委譲される権限も大きなものになります。その背景を踏まえて広く大勢の人に働きかけていく。そして自分なりの考えを浸透させる。その能力をしっかりと身に付けていかなければならないと考えます。それが大勢を前にした話し能力の開発です。
例えば、風が吹くと多くのものがなびきます。話でも同じでしょう。あなたが大勢の人に向って話をした場合、あなたの考えに多くの人がなびいてくる。そこまでの〝影響力〟を持った時に、話をした意味が出てきます。そのようなことから大勢の前で話をするということは、説明というよりも「説得的要素」が非常に強いものです。
上司が部下を前にして話す場合でも「お説ごもっとも」と、聞き手(部下)が皮膚の表面で受け止めるような形では話の効果が薄いこともあるものです。相手の心深く入って「なるほどネ~。確かに課長の言われるとおりだ。こうしちゃおれんぞ。俺もなんとかしなくっちゃ!」といった気持ちをいかに部下・後輩の心の中に醸成するか。これが話し能力になっていくのです。
これまでにも申し上げた通り話には<目的>があります。そのため一概には言えないものの、右の耳から入ってなんとなく左の耳から抜けてしまったという話では、折角の貴重な機会が生きません。
そういう意味で機会を捉え『影響力』のある話をいかにするかを必要に応じて考えることが、<各階層リーダー>にとっては肝要なことだと言えるでしょう。
今日も一日お疲れ様です。では、またお越しください。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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