社員教育『期待される管理者』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『話し方教育』 (97) 「話は読点で続けずに 句点を交えて聞きやすくしよう」

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 おはようございます。今回はわかりやすい話をする観点からのニュースを見ての所感であり、ここでのテーマ(23文字)でもあります。


 ときに、あなたは小説家の「谷崎潤一郎」と「志賀直哉」のどちらがお好きですか?
 好みの問題ではありますが、私は「志賀直哉」です。理由は、短文で構成されていて分かりやすいからです。それに対し「谷崎潤一郎」は、名文家ではありますが、どちらかというと長文です。次に挙げるのは、谷崎潤一郎の「春琴抄」の一節です。


「佐助は琴のやうな高価な楽器を買ふ金も・・・・・・・・・・聴いてゐたかを証するに足りる。」


 途中は省いてありますが、これでワンセンテンスです。文字数は句読点を入れて166語です。これは、谷崎潤一郎のような大文豪なればこそ許されることですが、職場での話にはお勧めできません。理由は、文章は読み返しがきくが、話の場合は口から出た言葉は次々と泡のごとく消えてしまうからです。


 しかし世間には、このような話し方をする人は決して珍しくはありません。いつでしたかマスコミの話題となった某氏の話も同じです。


「僕は・・・・・・ますし、アノー、・・・・・・僕にとって、・・・・・・いって、・・・・・・ませんし、・・・・・・思いますけど、・・・・・・筈ですし、僕自身、・・・・・・は、・・・・・・思いますよ」


 これで、ワンセンテンスです。句読点を入れて147語です。これは言葉をつなぐから長くなるのです。接続詞の部分では一旦切って改めて言葉を出し、一文を短くすれば分かりやすい話になるのです。


 グローバル化の時代、英語が重視されているためか「句読点(くとうてん)」については、大卒出身者でもその使い分けを忘れている方もおいでです。そのため、読点だけの文章を読まされウンザリすることがあります。


 ビジネス文書を含めた文章の書き方では、句読点の打ち間違いを「悪文」といいます。社内文書・社外文章を上司から承認を得る場合には添削されることでしょう。
 同じく、職場の朝礼でも次のような話をする人がいます。


 「・・・・・・が・・・・・・して、・・・・・・であり・・・・・・だから、・・・・・・なので・・・・・・けれ・・・・・・、」と、話が延々と続きます。 
 このようなしまらない話し方を「牛のヨダレ型」といい、聞いていて分かりにくくイライラしてきて疲れます。読点で切っても句点、つまり〝〇〟が無いためです。


 これは「話」を整理せずに次々と言葉を出しているためでもあります。悪文同様話しが長くなると内容がねじれてきて、いつしか前後で脈絡が無くなります。そのため、聞いていて分からなくなります。
 このような場合、話をしているご当人も分からなくなっていることが多いのです。その結果「以上まとまりの無い話をしまして・・・・・・」ということは、コロナ禍前には結婚披露宴でのスピーチでも見かけることでした。


 職場の説明会・会議などでも、読点だけで句点の無い話し方をする人がいますが、やはりいけません。本人は得々として語っているのでしょうが、これは「クセ」です。このような話し方がクセになっている方は、意識して直すように心がけたいものです。


 仮に、これが上司への口頭報告だとすると、「どうも松木の話はまとまりがないね。一体君は何が言いたいんだネ。結論を言いたまえ。結論を !!」と、多忙な上司はイライラしおそらく私に注意することでしょう。


 だからといって極端に短く次々と話すと、これまた〝ブツ切れ〟になります。話す場合は長短織り交ぜる兼ね合いが難しいところです。
 とにかく<接続詞・接続助詞>で果てしなく話すことだけは避けたいものです。


 話し方のテクニックを勉強しても急速に上達するとは思えません。しかしスピーチする場合でも、このようなことをチョッと意識すれば、聞きやすい話となるのです。また、説得力ある話となります。あとは話すときの音律・態度に気をつけることです。
 ただし、<言語明瞭・意味不明>でも困りますが・・・。


 では、今日は蒸し暑くなるようですが、インフルエンザ感染にも気を付けて良い週末をお過ごしください。ご覧いただきありがとうございました。



❒ 話し方教育講師『人材育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」 )