『管理者研修』 (158) 「部下への動機づけは 日常行動の注意深い観察を」 ※記事補充
【2022年12月23日 投稿分】
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寺子屋ラッキー
今晩は。ご帰宅ですか? 年末年始を控え百貨店業界では売り上げが昨年比で拡大していると12月に入り報じられていた記憶があります。売り上げの半分以上を占める外商部門が新型コロナ感染症の制約条件の中、顧客先へ出張して売り上げ拡大に奮戦していることでしょう。おそらく来年度の定期昇給・ベースアップが期待できるように思えます。
でも、どうなのでしょう? 来年2月以降給与が3~4パーセント上がったとして働く人はその分だけ正比例して余計に働くのでしょうか。そんな器用な真似はできません。ロイヤルティの有無を別として実際にはもっと働くことでしょう。それ以前に働く意欲はお金だけが全てとは限りません。
ときに、人の欲求と目標を結びつけ、ある行動を起こさせ方向づけることを「動機づけ(モチベーション)」といいます。動機づけ理論の詳細は、アメリカの心理学者マズローの「欲求五段階説」あるいはハーズバーグの「動機づけ・衛生理論」などを行動科学の専門書で研究していただくこととして、ここでは「寺子屋」として新人にもお分かり頂けるよう内容をくだいて説明します。
推理小説ブームを起こした松本清張の作品は、殺人事件の発生後に名探偵が登場し見事解決という従来の探偵小説の型を変え人気となった。それは、動機づけの発見というところに特色があった。人に行動を起こさせる最も強い要因は、次の七つであるといわれている。
第一は、生きるための飲食欲
第二は、苦しさから逃れ快楽を求める安楽欲
第三は、満たされなくても決して死ぬことはないが種族保存のための性欲
第四は、秦の始皇帝が不老長寿の薬を求めたという生命欲
第五は、ベターハーフと子供をこよなく愛する家族欲
第六は、人並み以上に出世したいという優越欲
第七は、多くの人に自分の価値を認められたいという承認欲
以上の基本的欲求に訴えれば、どんな人でも反応するものです。ただ、価値観が多様化している現在<人の欲求>は人様々であり、優越欲にしても「俺(あたし)は昇進して苦労するより自分の今の生活を大事にしたいナ」という出世欲のない人も昔からおり、サラリーマン人生様々でありこうだと決め付けることはできません。
それでも入社時に指導した同一学歴で年齢差のある後輩に「敬語」も使われず〝さん〟はおろか〝君付け〟も無く呼び捨てで、定年まで使われるとしたらこだわるかもしれません。性別を問わず誰もが『自尊心の塊』の人間ですから当然のことです。(続く)
では、ゆず湯にノンビリ浸かり年末へ向けての英気を心身共に養って下さい。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
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