『社員教育』 (番外10) 「あがり症のメカニズム」
人前でスピーチすることを避けてきた方はいらっしゃると思います。しかし、社会人になると朝礼・夕礼、顧客先でのプレゼンをはじめとして、人前でスピーチをする機会があります。
プレゼンでは話し方がとても重要になってきますが、あがり症でうまく話すことができないとお悩みの方も多くおいでです。あがり症の詳細および対策は別途お話するとして、ここではメカニズムについて簡単にご紹介します。
1.そもそもあがり症とは?
一人の時は何ともないが、誰か相手がいる場合に
〇 緊張して頭が真っ白になる
〇 動悸が激しくなる
〇 手足が震える
〇 顔が真っ赤になってしまう
〇 腹痛や吐き気がする
などといった身体的な変化が出るのがあがり症です。
症状が出る状況も様々で、1対1で話している時は何ともないが、集団を相手に話す場合
だとあがってしまうという方もいれば、1対1のコミュニケーションでも目上の方であった
り、意中の方であったりするとあがってしまう方もいます。
2.原因はノルアドレナリン
ノルアドレナリンというのは神経伝達物質であり、恐怖心や緊張、不安に関係がありま
す。血中でそのノルアドレナリンの分泌が盛んになることで交感神経が刺激され、血圧が
上がったり、心拍数や体温にも変化が見られたりするわけです。
あがり症の方は交感神経が人一倍敏感になっているわけですが、これは過去の経験によ
るものだと考えられています。生まれつきあがり症という人はいません。過去に人前で恥
ずかしい思いをしたなどの経験をお持ちの方は、同じ状況が迫ってくると自然とノルアド
レナリンを分泌し、自己防衛しているのです。
3.あがり症がもたらす影響
あがり症の症状が出ることで、本来の力である能力が発揮できなくなってしまいます。
人前でのスピーチや意中の人へのアプローチなど、ビジネスシーンにおいてもプライベ
ートにおいても、上手く伝えることが出来ません。結果、良い案などがあっても失敗して
しまうのです。あがり症は人生をも左右しかねません。(克服法は『話し方研修』の中で
別途投稿予定) 以 上
❒ 社員教育講師『人材教育研究所』(「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)