社員教育『期待される管理者』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『話し方教育』 (105) 「聞きやすい スピーチの5条件」 (その2)

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 こんにちは。前回に続けます。


 第二は、何を言おうとしているかの主題(テーマ)が明確であること。
 話というのはあることを訴えようとしてされるのでしょうから、そのポイントが洗われたようにクッキリと浮かび上がってくる、そういう話が好ましいと言えます。
 何か小さな起伏がいくつかあるように、あのことに触れたがこのことにもこの人は触れている。一言で何を強調されようとしたのだろうか? そのことがもう一つ握(にぎ)れない話というのは、分かりにくいものです。


 例えば、自己紹介でも履歴書的にダラダラやりますと、なんとなく総花的にはその人が分かったような気がするものです。が、もう一つその人の個性的なものがハッキリと把握できないのと同じです。


 第三は、身近な材料が縦横に駆使されていて、非常に変化に富んでいること。
 良い材料があると素人でもそれなりに良い料理ができるように、話にも材料が必要です。余りにも抽象的・観念的ですと、なかなか人は話しについてきてくれません。
 ある場合には非常に抽象度を上げて集約してみる。またある場合には抽象のレベルを下げて、身辺的なことに触れながら話をする。聞き手は、「アーなるほどね。自分の身の回りには言われたことが確かにあるナ」と、そういう一つのうなずきが現実的に出てくる。そうした話材が縦横に駆使されることが大切なことだと思います。


 『一枚の絵は一万語に勝る』と言われるが、「話というものは言葉で絵を描きなさい」ということです。立体的に絵を描いてみせる。「このとおりだよ」と、提示してみせる。相手は一目瞭然に分かる。そのような話が好ましいのです。


 第四は、使われる言葉が新鮮で、的確な表現の言葉であること。
 私たちは言葉によって話をします。ですから、その言葉が生き生きと使われないと〝古色蒼然〟とした古びた話になりかねません。
 特にスマホ・SNS育ちの「若い方」に訴えていくときには、ピチピチとした〝跳ねる〟ような言葉。そのような言葉の使い方に簡単ではないが、私たちは習熟する必要がありそうです。


 最後は、無駄のない展開と構成で組み立てられていること。


 大勢に向かって話すのは簡単なことではありません。そもそも人は他人の話を聞くということに抵抗感をもちます。人が他人の話を聞くことが好きだとしたら、話し手としてこれほど楽なことはありません。
 そのためコロナ禍以前には、強制的に出席させられる講演会などでは前から座る人は少なく、後ろから席が埋まることが多かったものです。


 加えて前にも申し上げた通り、聞き手の「内的条件」あるいは「外的条件」が変化するので長い話をすればするほど話の効果は減っていくものです。それだけ大勢に向かって話すのは厄介なものです。聞き手をウンザリさせないよう十分準備準備したいものです。 


 雇用形態が複雑化し勤務形態が異なる(オンライン?)職場での部下は十人十色であり理解度も違います。ですから、職場目標を達成するには、職場内コミュニケーションを円滑にし『情報の共有』を図ることが大切です。
 職場リーダー(中間管理者)は格調高い話ではなく、聞きやすい話にすることに意識を向けたいものです。そのために必要なことをスピーチを例に挙げ5点に絞り申し上げました。


 では、賃上げに期待して週末を有意義にお過ごし下さい。ありがとうございました。



【追記】:「前回申し上げた 『対話調』の参考事例」 


 👉 人の機微に長けたコンピュータ付きブルドーザーとも評された吃音克服の苦労人「田中角栄」元総理の講演会でのおぼろげながらの記憶では、
「皆さん!今回のことでは、イヤ~国会でいじめられましたな~。それからネー、テレビを見ていてお分かりのように、朝から晩までいじめられたんです」と、
こうした口調で聴衆を惹きつけていたダミ声が懐かしく想い出されます。



❒ 話し方教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」 )