『社員教育』 (112) 「正社員を目指すなら実践したい 命令・指示の受け方」
❒ 『命令・指示の受け方』
1.家庭では『立つより返事』と躾られたものですが、両親が高学歴化した現在はどう
なんでしょう?
上司から名前を呼ばれたら、若々しい行動力を示して下さい。明るい笑顔で元気よ
く、「はいッ⤴」と気持ちの良い返事をします。直ぐに、メモ用紙と筆記具を持って
「お呼びでしょうか」と上司の席へ行きます。
ここで注意すべきは、「返事がないのも返事」と受け止められることです。騒々し
い職場では、蚊の鳴くような小さな声でヌーッと立っては、〝ヤル気〟が感じられず
上司に誤解を与えることもあるでしょう。
2.メモをとる習慣をつけましょう(特に、数字・日付・固有名詞など)。そのために
は、メモや筆記具を常に身辺に用意しておきましょう。
3.指示・命令ははとりあえずは最後まで聞き、話の途中で口を挟まないことです。上
司の話が一段落したところで、疑問点は質問し、要点を復唱して確認しましょう。
4.分からないことは、分かるまで徹底的に聞きましょう。曖昧にして、いい加減にし
たままにしないことです。
5.確認する時は、次の八つのポイントでチェックしましょう。これは、あなたが、企
画書(計画書)を作成する時にも必要なことです。
○ どういう理由で(目的・意義)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・WHY
○ 何をするのか(仕事の内容)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・WHAT
○ 誰とするのか(自分だけか)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・WHO
○ どこでするのか(場所)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・WHERE
○ いつまでにやり遂げるのか(期日・時間)・・・・・・・・・・・・・・WHEN
○ どのようにするのか(処理方法)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・HOW
○ いくら(どれくらいで=予算)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・How much
○ どれくらい(どれくらいの量)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・How many
※ 場合によっては、Whom(誰と)を加える必要もあるでしょう。
6.急いでしなければならない仕事がある時に、別の急ぎの仕事を頼まれることがあり
ます。そのような場合は、ただ〝できません〟ではなく、どちらを先にやればよいの
かを上司に「相談」してみましょう。上司も多くの部下・仕事を抱えていて忙しいの
で、あなたに既に指示したことを忘れている場合も考えられます。
7.自分の能力・時間・内容を考え合わせ、安請け合いしないことも大事です。この場
合も上司とよく「相談」しましょう。
8.他部門の管理者からの業務依頼は、直属上司の了解を得てから行動しましょう。仕
事の指示・命令は、原則直属上司から受けるものです。これを、「指示系統の統一」
と言い組織運営上大切なことなのです。分かりやすく言えば、職場では「ワンマン・
ワンボス」と心得ておいて下さい。
9.仕事をする時は、どうせするのですから、気持ち良くしましょう。嫌々するのは、
「退歩の始まり」です。
10.仕事は、「緊急度」・「重要性」を常に頭におき、〝優先順位〟をつけて実施するこ
とが大切なことです。そして、仕事の「期日」は厳守(納期を守る)しましょう。ここ
に「時間管理」の必要性があります。また、期日までに出来上がらないと思えた時は、
早めに上司に「相談」しましょう。
以上で終わります。どうか頑張って下さい。ありがとうございました。
❒ 社員教育講師『人材教育研究所』(「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)