『管理者研修』 (376) 「命令・指示は できれば首尾一貫させ 部下との相互理解を図ろう」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。企業によってはトップの「朝令暮改」が余儀なくされ教科書通りにはいかない厳しい経営環境です。減量経営でどこの組織もアウトソーシングをはじめスリム化が図られている現在、要員管理面で管理者が創意工夫している職場では、『コミュニケーション』のあり方一つをとってみても〝あるべき姿〟どおりには中々いかないものです。
ときに、仕事の命令・指示を出すということは、部下という人間への働きかけです。期限までに仕事が完遂されたとしても仕事の〝出来栄え〟に差がでてくることもあり、必ずしも管理者が期待する成果が現れるとは限りません。
「俺がそこまで説明しなきゃ、お前は分からんのか !!」と言うのは、上司の勝手かもしれません。「俺とお前の仲だから、そこまで言う必要はないだろう」と高を括っていると問題を生じることもあるでしょう。
かつてはツーと言えばカーだった夫婦間が〝理想〟となりつつあるご時世です。職場では以心伝心を期待すると、〝誤解・曲解・歪曲〟を招く要因ともなりかねません。そのため『話し方』に無関心ではいられません。<命令・指示>を良く理解させるためには、部下にそのことを質問させたり復唱させたりするなどしての「相互確認」が必要となります。
普通命令・指示を出す場合には、組織全体(職場のチーム)と特定の個人にその対象が分かれます。また業務内容によっては、文書(社内メール)にした方が良い場合と、口頭で命令した方がいい場合とがあります。これらの使い分けを勘案する必要性も出てきます。
命令・指示で注意することは、「コトバ」の遣い方です。そのため、言葉にも無関心ではいられません。したがって働き方改革が求められるご時世、管理者がいくら多忙ではあっても、仕事を命令・指示する際にはただ伝えるだけでなく、更には部下への<動機づけ>を勘案する場合もあるでしょう。
いずれにしろ命令を与える際には、仕事を進めるのに必要な事柄は、間違いなく部下に伝える必要がある。大切なことは言葉を出し惜しみせず、伝えるべきことはキチンと話さなければいけません。
命令・指示は、前にも申し上げた<ビジネス文法>とも言える「6W3H」を使い、漏れなく首尾一貫させるよう心がけたいものです。そうでないと、管理者が考えているような仕事の成果は中々得られないように思えます。
最後に、企業によってはテレワークが進み部下との対面で接触する場が減ってきている現在、命令・指示を与える時は『部下指導・育成』の貴重な機会でもあります。
「朝令暮改」を余儀なくされるご時世でも命令は正しく伝え、相互理解を図りたいものです。ありがとうございました。
『仕事で行き詰まり悩んだ時は 家族の明るい笑顔を思い出そう』 (松木 錠)
❒ 管理者研修講師 『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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