社員教育『期待される管理者』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『話し方教育』 (166) 「明瞭で 力強い話をするために」

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 こんにちは。あなたの好きな歌手はどなたですか?


 歌手の中には低音の魅力で異性をしびれさせる人もいる。男性は中学を卒業.する前に〝声変わり〟をし、普通それまでよりも声が低くなる。中には職業柄、例えばラジオ全盛時代つとに知られた浪曲師2代目広沢虎造のように、渋い声を出すためにわざわざ声を潰すよう鍛える人もいる。
 役者も演技だけでなく声を訓練し役柄に応じて〝感情移入〟することで、渋い声、ドスの利いた声などそれぞれ個性を生かして観客の心を魅了する。


 俳優の世界はさておき、ビジネス現場で聞き手に<好感を与える声>とはどのようなものでしょう。
 著名な小説家の『文体』にしても人には好みがあり一概に決め付けることはできません。声も同じでしょう。生来の声が悪声であってもキンキン、キャンキャン声といった人に不快感を与えなければ問題はないものです。


 加えて「明るい」、「キレイな」、「美しい」、「澄んだ」声と色々あるが、相手の〝感情〟に訴える話の場合は<響く声>が理想的だと考えます。それも「除夜の鐘」のように低音で響く声が出せれば申し分ないでしょう。『忠告』されていても別室という環境条件もあり不思議と素直に聴けるから不思議です。


 歌手でいえば、20世紀を代表する世界的エンターテイナーとも称された米国俳優であり歌手の故フランク・シナトラのハモンドオルガンのような声には異論ないでしょう(古いかな?)。
 声を聞いたことはないが甘いマスクで知られた故亀井勝一郎さんは、<信長・家康>を例に挙げ「歴史を読んでいて昔にさかのぼるほど、人間の声とその思い出というものが決定的な役割を果たしたからである」と、書き記している。


 家康をして心服させたと伝わる人物に南光坊天海がいる。山崎の戦で敗れた明智光秀だという説もある謎の人物である。その声は〝鐘のごとく〟であったことから家康が一言もなく従ったという逸話が残っている。


 それよりもオンライン職場は別として職場集会では、「オイッ、あの人今何て言ってたんだい? いつも声が小さいから聞いてて疲れるんだよな」ということが、今までありませんでしたか? そこで、勉強会で見かける声についての事例を参考に気を付けたい点を三つに絞って申し上げます。


 先ずは、蚊の鳴くような「小さな声」は、いくら良い内容の話でも聞き手には伝わりにくい。性格が良くまた頭が良くても、その人が弱々しく自信なげに見える。それ以上に、話に力強さがないため、話の効果が上がらない。これでは『損』だと言えましょう。


 次に、口を十分開かずにモゴモゴと話す人がいるが、これも聞き取りづらいものです。言葉を出すのに不精をしてはいけないでしょう。


 最後は、語尾をハッキリ言わない人が目に付く。日本語は語尾決定といい、英語と異なり述語が最後にくる。そのため、職場(お客さまと)では「・・・・・できる」と言ったのか、「・・・・・・できない」と言ったのかをはじめ、あとで問題を惹き起こすことがある。それには、意識して「です」、「ます」を言うことです。


 ただし、一部女子高生のように「だから⤴ それで⤴ でもさ⤴」といった〝語尾〟だけを強調し過ぎると聞いていて不自然になり、これまたおかしなものです。このようなことから電話での問い合わせでは、度々聞き直すことがある。



 もしも以上三点のいずれかに該当する方がおいでなら、おそらく「癖(くせ)」だと思えます。一定の業種を除き「声が小さい!」と注意してくれる親切な人は少ないご時世です。
 吃音(きつおん)矯正とは異なります。ほんの少し意識すれば容易に直せます。その人の話しが明瞭になり力強さも加わり、安心して聞けるようになるものです。ありがとうございました。



❒ 話し方教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)