社員教育『期待される管理者』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者教育』 (176) 「ビジネスパーソンにとっての 合理化の是非」 (その3) ※ 再投稿

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 こんにちは。昼をいかがお過ごしでしょうか。今回は令和3年5月3日投稿分に一部加筆した再投稿です。


 全国法人企業160万社では社内文書としての明文化の有無は別として各社ごとに経営理念および社是並びに社訓があり朝礼などで今でも唱和している会社もあることでしょう。その中にはバブルの頃の一部上場企業で『責任』について社是に記載していた企業があった覚えがあります。「日進月走」で世の中が変わっていく時代です。その後当該企業は一段と発展しているが現在も社是に残しているかどうかまでは知りません。


 ときに業務遂行上、仕事を指示・命令された部下には遂行責任が、部下へ指示・命令した上司には結果責任が伴うのが普通です。
 その点ビジネス現場では、仕事の結果次第で「おいッ松木、さっきから黙って聞いてりゃ勝手なことをほざきやがって、いい加減にしろ。見苦しいぞ! 早く自分の非を認めたらどうなんだい⤴」と、江戸北町奉行 遠山の金さんなら言う場面があるかもしれません。


 だからと言って「電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのも みんな私が悪いのよ」ではこのご時世、定年までの長~いサラリーマン人生のことを考えるとそうは簡単にはいかないでしょう。
 でも、どうなんでしょう? 『ソクラテスの弁明』ではないがビジネスパーソンにとっての『上手な話し方』とは、TPOに合わせ<必要なことを 必要な時に 必要なだけ>話せることも「ビジネス能力」と考えます。次はある部長室での出来事です。


「君は結局何が言いたいのかね?」


― ハイッ、ですから私が申し上げたいことは、先ほどからご説明していますように ―


「松木、クドイゾ。いい加減にしたまえ! 君の話は責任回避の弁解じゃないか。ただの言い訳だよ! 新米課長じゃあるまいし我が部の筆頭課長として何年この仕事をやってきたんだ。販促課長の鈴木君は松木の2年後輩だったよナ。彼はいさぎよい男だ。少しは彼を見習ったらどうかね」


― 部長、言い訳と受け止められるのは私の言葉足らずで申し訳ございません。ですが、お言葉を返すようですが責任逃れの〝弁解〟とは違います。あくまで今回の経緯を部長にご理解いただけるよう事実に基づき申し上げているのです。
 日頃から<必要なことを、必要な時に、必要なだけ>話すことが私の〝信条〟です。お客さま応対だけでなく、部下たちにもそのように日常指導しています。その意味で言い訳と弁解とは違うと考えますが? ―


「なにかい、君は私に説教をするつもりかね。フン随分偉くなったもんだナ。でもナ私に言わせりゃ弁解も言い訳も同じようなもんだ。屁理屈というか逃げ口上だな。さらに言えば〝負け犬の遠吠え〟としか聞こえんナ。そんなことより今回の問題が生じたのは、関係部署との調整はおろか根回しさえも十分行っていなかったことであり人事部長からも注意されたよ。
 しかもだね、職務権限規程に照らせば私への相談・意見を聞くこともなく独断専行したことであり、越権行為とも言える。」


― ・・・・・・・・・・!? ―


「お前は何かね、自分が如何に苦労したかのプロセスを私に認めさせようとしているようだが、そもそもプロセスに問題があったからこそ、こういう問題を惹き起こしたんだろう。だがねビジネスは結果だよ結果 ‼  違うかね?」


 以上はこの先マネジメント活動で必要とされる『調整』を問題提起するための久々の作り話で事実とは関係なくモデルもありません。この中に記載した「言い訳」を心理学では「欲求不満行動10のタイプ」の一つとしての〝合理化〟を指しています。
 家庭では子供が親に、ご主人が奥さんに誰もが使っていることであり、上手い・下手はあるものの珍しいことではありません。


 その点、世間には対お客様だけでなく、職場でも上手に〝合理化〟できる人もおり脇で聞いていて感心することがあります。これからのビジネスパーソンは「説明力」の延長として、織田信長の草履取り班リーダーとして仕えどちらかというと敵の少なかった「木下藤吉郎」のように、上司には上手に合理化できることも『ビジネス能力』と言えるのでしょうか。


 ここでは「部下・後輩の指導」を脇に置き、プロサラリーマンのあなたがこの先65歳まで働くことを前提に<合理化>の是非を考えるとして、あなたはどちらの立場を支持されますか?


 では、コロナ禍対応あるいはライフラインの保守などで連休中勤務に当たる方はお疲れ様です。それ以外の方はご家族・恋人・友人とあるいは一人静かに、気持ちだけは〝雲海の上〟に出てGWをゆったりと過ごし「明日へのエナジー」を蓄えてください。ここまで3回に亘ってお読み頂きありがとうございました。



❒ 管理者教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)