社員教育『期待される管理者』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者教育』 (184) 「管理サイクルを 円滑に回す 調整の機能」

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 こんにちは。昨今テレビニュースでは、国内外とも「調整」という言葉をよく見聞きします。日常のビジネス活動でも調整は欠かせません。


 ときに、管理者が部下に仕事をさせる時には、計画(P)指示(D)し更にチェック(C)改善(A)して業務のスパイラルアップを図る必要があります。
 たとえば、私生活に置き換えても限られた予算と時間の範囲内で個人(家族)旅行をより良いものにするにはおそらく同じステップを踏むことでしょう。


 管理のサイクルを円滑に回すにはその他にもしなければならないことがあります。それが仕事の調整です。
 では、調整とはどういう機能でしょうか?


 それは管理者の責任においてやるべき仕事を上手くやり遂げるために、ある特定の問題についてそれらの関係者と密接な「連絡」(会議・話し合い)をとり、仕事の〝折り合い〟を付けるということです。そうすることによって、その仕事は全体的に調和しバランスが保たれることになります。
 御社では、根回しという言葉を使っているかもしれません。「根回し」は事前調整のことであり、心情面のすり合わせをいいます。ここは「寺子屋」ですので、深くは触れません。詳細は書籍等で研究なさってください。


 調整の効果は利害・見解の対立からくる〝縄張り争い〟を無くすだけでなく他部門の人の「知恵」を借りることです。そのためには、悪い結果や問題(トラブル)が起こらないよう前もって適切な相手にタイミングよく行なうのが原則です。
 この調整は管理者が上級管理者に対して『上司補佐』の一つとして行うだけでなく、仕事を管理(PDCA)していく上で部下からも求められていることでもあります。


 仕事というものは、いうまでもなく他部門との色々な係わり合いがあります。自分の職場だけで処理できるものもありますが、他部門との関連性が深いものも数多くあるでしょう。そういう場合には当然調整、つまり仕事の〝折り合い〟をつける必要がどうしても生じてきます。


 業務が高度専門化している現在、組織がフラット化されているとはいえビジネス現場は「階級社会」です。仕事の性格によっては、部下の権限では調整できないものが当然あります。そのような場合には当該グループの責任者である管理者が調整に乗り出さなければ解決しません。
 しかし、管理者にとっての調整は多くの時間と日数を要することもあり、他のビジネス活動に影響を与えることから嫌う方もおいでのようです。


 ある管理者は、本来自己中心的な性格の持ち主です。物事の判断をする場合でも全て自分中心に考える自己本位の人です。チームリーダーとしての立場からみた場合でも、自分中心に考えるタイプでもあります。そのため「仕事の与え方」にしても独断的です。


 こうした管理者の中には、調整についてあまり関心をもっていない人もいます。決して自分から進んで調整に努力するということをしません。部下から何度もそのことを頼まれたり他の部門の関係者からの要請があったりした時だけ、渋々それに応じるという態度です。時には「逃げているのでは?」という印象を周囲に与えることもあります。


 ただ、こういう独善的な態度が続くとすれば、部下からは反感を持たれたり非協力的な態度をとられたりというケースも出てくるでしょう。また、職場にあれこれと失望感を引き起こすだけでなく他部門の人たちにも迷惑をかけトラブルを生じることもあります。またそれが全社的に見て色々な支障をきたす場合もあるでしょう。 
 とりわけ「部下」との調整が不足すると効率的・効果的マネジメント活動に支障をきたし、職場の「目標達成」にもより一層労力を要することもあるでしょう。


 「根回し」と「調整」は、その意味合いは厳密には違いますが、いずれもOJTと同じく『上司補佐』のリクワイアメントの一つであることには変りありません。こうしたことから管理者は根回し調整の役割をよく考え、上手く図るようにしたいものです。
 因みに、<根回し・調整>の効力で物事が本番を迎える前に「裏舞台」では既に決着していた生きた事例は、古今東西の歴史書を読めば学べると思えます。


 では、またお越しください。ありがとうございました。



❒ 管理者教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)