『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『社員研修』 (181) 「明るい表情が 明るい精神を 形作る」

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寺子屋ラッキー


 おはようございます。今朝も寒いですね。


 さて、人を『説得』するには、怒りと泣きと笑いとでは、どれが効果的でしょう?
 怒鳴ったり脅したりする手は、あまり策がないように思えます。イケイケどんどんの昭和時代には、管理者が部下に〝総スカン〟を食い、中には転勤して赤飯を炊かれたケースもあったと聞いたことがあります。オンライン職場ではイメージし難いですね。


 泣き落としは昔から使ってきた手です。大の男でも選挙に立候補すると、涙を絞って有権者の同情に訴える。だが、もっぱらお涙頂戴式の拝み倒しというのは、現在ではいかにも古いように思えます。


 戦後強くなったのは女性とストッキングだといわれた時期があった。当時は女性が「職場の花」ともてはやされた時代で上司に叱られた女性社員が給湯室で一人涙ぐんでいた姿を見かけたことがあります。その後男女機会均等法が施行され女性が社会進出してからは女性が泣いているところを見たことがない。また、「女子社員研修」なるものも聞かなくなった。


 例えば、部下の女性を別室に呼んで彼女の<自尊心>に配慮しつつコトバを選んで注意する。言うべきことを言ったので分かってくれたものと考え彼女の言い分も聞こうとする。それまで黙って聞いていた彼女がやおら顔を上げ目を見据えて言う。


「松木課長、ご注意はそれでお済ですか? 私不愉快ですの。主任にお話して今日は午後から半休を取らせて頂き家へ帰らせてもらいます。これで失礼します」と言って席へ戻り机の上をサッサと片付けトットと帰ってしまう。しかし、翌朝は何事も無かったかのように出社して仕事を続ける。安心すると共に心配しただけ損をした気がしたものです。


 このように身近な女性を見ていてもやはり心身共に強くなっているように思えます。逆に若手男性社員が、女性社員から慰められている光景は見かけたこともあります。


 ときに、「笑う角には福来る」という。江戸の商人がお多福や七福神を飾って千客万来を願ったのも笑顔の価値を知っていたからでしょう。笑顔は沈黙のうちに相手の心を温め、冷たい心の氷壁を溶かし説得への路線を開いてくれる。やはり<笑顔>が一番良いのでしょう。


 全て人間の筋肉は動かすものは発達し、使わない筋肉は段々と衰えていく。笑う筋肉が発達すると、表情が明るく活発になって人を惹きつける<魅力>が生まれます。
 あなたも会社のトイレや自宅でマスクを外し、前回申した通りに「鏡」を見て笑うことです。そのときの笑った顔で怒鳴るマネをしてみましょう。多分できないことがお分かりになると思います。


 「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ」という名言もあります。であるならば、いつでしたか「外面で内面を律しよう」とお話したように、笑顔を作ることによって、怒りや悲しみの気持ちを切り替えることができるはずです。
 古い奴とお思いでしょうが、たとえマスク生活で ハンフリーボガードのような「ニヒル」な顔が定着していても同じです。


 哲学者カントも「明るい表情が 明るい精神を形作る」ことを強調し、笑いを習慣づけるようにと教えている。全然笑いのない会話ほど味気ないものはありません。和やかな雰囲気作りに笑いは欠かせない要素です。
 といっても〝くすぐり〟を入れるのではなく、ユーモアとかウイットと呼ばれる種類の「上品な笑い」が欲しいものです。ただし、簡単なことではありませんが。


 では、どうぞ良い休日をお過ごし下さい。ありがとうございました。



❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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