『社員教育』 (122) 「報告の相手先は 先ずは指示(命令)を出した人へ」 ※ 投稿誤操作による記事補充
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おはようございます。「報告の仕方」に戻ります。情報過多の時代、過日(9/22)自己啓発資料として小説『八甲田山死の彷徨』(新田次郎作)をお勧めしたことがあります。小説ですから脚色されているとはいえモデルがあり、全くの創作ではありません。今回も含め「生きた教材」として読むと『指示(命令)系統の統一』(ワンマン・ワンボスの原則)の意味合いが多少はご理解いただけるように思えます。
◆ 動的組織における報告の相手先(指示を出した人に)
組織には『指示(命令)系統の統一』が必要です。つまり、ワンマン・ワンボスです。
そのため、報告は指示をした結果責任のある直属上司にするものです。
しかし、動的組織では必ずしも原則どおりにはいかず、ボス(直属上司)を飛び超えて
指示(命令)されることもあります。
仮に、上司が出張・外出などで不在時に飛び越え指示(バイパス)された場合には、部
下は上司の着席を待たず報告をボスを通さず飛び越え(ジャンピング)ることも当然あり
ます。
でも、どうなんでしょう? 人間は「感情の動物」です。こうしたことが〝恒常化〟す
ると、当該グループの組織運営を担う中間管理者(ボス)は「俺は聞いてないがそんなこ
とがあったのか?」と、自身が〝ないがしろ(疎外)〟されていると受け止めることがな
いとは言えません。
従って、直属上司であるボスの立場を考慮すれば、「特命事項」とか「軽易なこと」は
は別として、部下は後になってでもボスにはその経緯を耳に入れ、『情報の共有化』を図
ることが肝要なことでしょう。〝つまらない〟ことのように思えてもよくある ことで、
決して珍しい話ではありません。
因みにここでお話したことは『相談』にも共通することです。職場の「コミュニケーシ
ョン」を円滑に保つためには配慮したいことでもあります。
サラリーマンは話のプロを目指すわけではありません。必要なのは男女とも<ビジネス
業務遂行能力>を高めることです。
つまり、ビジネスパーソンとしての『実践的話し方』とは発音発声・滑舌あるいは「話
の仕方」だけにとらわれず、以上のようなことを日常職場で考えることが『人間関係論』
からも肝要なことです。
今回申したことは上司の<器量>の大小とは関係ありません。ですが殊に『対面職場』では思いのほか大事なことでもあります。それでも管理者が席の暖まる暇(いとま)も無いため相談もままならず、加えてテレワークのご時世です。この点あなたの職場はいかがでしょう? ありがとうございました。(続く)
❒ 社員教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)