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皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

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『管理者研修』 (403) 「理論なき経験は 経験なき理論に勝る」(その2)

                           (2022年12月08日 投稿分)

                           【リンク修正 大幅加筆修正
ID:8559fx
寺子屋ラッキー


 こんばんは。今回の読み手は新任管理者および在任管理者並びに候補者を想定しました。そのため一部「Z世代」の方もおいでと考えました。テーマの時代背景から古色蒼然とならないよう敢えて講演風にしました。(約15分)
 ただし、いかにも長くなりました。よろしければお手すきの時御覧ください。
【注】トーンを落とさないよう一挙に掲載しました。本文は61行目の点線以下です。
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 からくり鳩時計が鳴き、日付が変わり12月8日(日)となりました。因みにアメリカ時間では一日前の7日(土)です。ここに開戦後米国人の反日感情を煽ることになった要因があります。来年1月退任する米国第46代大統領ジョー・バイデン氏生誕の前年である1941年12月8日未明は日本と世界のリーダーたるアメリカとの間での3年半に及ぶ太平洋(大東亜)戦争が勃発した日です。
 学校では教わらなくてもおそらく今日のテレビ番組でもいずれの局かで何らかの形で多少は報道されることでしょう。


 一方南方のマレー沖海戦では翌々日10日別機動の海軍航空隊が英国東洋艦隊と激突し、当時世界一の戦艦および巡洋戦艦を撃沈し勝利した日でもあります。俗っぽい言い方をすれば、おそらく英国は失った艦名(「プリンス・オブ・ウェルズ」)からしてプライドおよび戦意をいたく叩かれたように思えます。真珠湾攻撃のような派手さは無く戦死者数は少なくても犠牲者はいた訳で、忘れてはいけなように思います。追悼の念も込め敢えて記載しました。
 なお、歴史的事実を記載しているだけで軍国主義者ではありません。誤解いただきませんように(念のため)。


 『事実は小説より残酷なり』です。戦争は例外としての美談もあるが、悲惨であり残酷であり人間とは思えない行為を取らせる。これは第二次世界大戦中でのヨーロッパ戦線の<事実>を見聞きしてもある程度は推測できます。


 日本には幕末から『勝てば官軍 負ければ賊軍』の諺がある。スポーツと違い〝フェアな戦争〟などある訳がない。日本史の研究家であった武者小路実篤のご子息のお話によると戦争が人を狂わせることは、ごく一部とはいえ味方同士を含む日本軍だけでなく米軍にもあったと、思想とは関係なくご教示いただいたことがあります。


 戦争には戦時国際法が適用されるが<ルールなき掟>の連続である。勝つか負けるか、生きるか死ぬかの場であるから感情の赴くままに行動することは大脳生理学的にも理解できる。
 ただ、感情脳細胞が機能している間は兵士が重傷を負い不幸にして死ぬ間際に「母親」の名前を口にするのは、日米共通だったように思えます。 


 食うか食われるか、やるかやられるかの戦場での<限界状況>に置かれれば本能である生命欲求が剝き出しになるのは当然のことと言えましょう。誰も責められません。
 しかし、ウクライナ戦争の現状は画像を通しているだけでその実際を知りません。私が知る限りでは、おそらく私自身を含む多くの方が「対岸の火事」と見ているように感じます。


 以上駆け足で申しましたが、スマホ・SNSの〝情報過多〟のご時世、今回テーマとして採り上げた三行の言葉を、マネジメント組織におけるPM理論を含む「リーダーシップ論」と比較してみてください。旧海軍リーダーの体験に裏打ちされた『言葉』は、簡にして要を得た<人の本性>を突いていると思えます。サラリーマンには一般担当者でも中堅社員以上なら解説不要と思います。


 かつて、ロールシャッハ・テストを教わった性格心理学の授業で一人っ子は家庭の躾(しつけ)次第で我儘になると教わった。かくいう私もその一人です。初級社員の頃先輩からはもっとひどい決めつけ方をされ嫌な思いをしたことがある。しかし、「笑いの研究」で述べた通り、当たらずとも遠からずで反省すべき点はありました。


 少子化の現在世間には、家庭では自室を与えられ両親でも入室させない話は少なからず見聞きします。家庭だけでなく外出先でもスマホ浸りで人の気持ちが理解できない人もいることでしょう。
 これでは「唯我独尊」、折角縁あって入社しても内向的性格云々より「過保護育ち」で協調性に悩み、残念ながら退職を余儀なくされるケースが出てきても不思議ではありません。


 だとすると勿体ない話です。担当していた職種によっては再就職に当たって同一業種への就職を法的有効性はともかく、期間付きでの「禁止誓約書」を求められるかもしれません。。せめて次への準備を考慮して「就業規則」に則り引き際を綺麗にして辞めましょう。  
 何を言おうとしているかがお分かりになりますか? 先へ進みます。


 17年前ブログ開設第一回目のタイトルは、産業心理学」の影響を受け『サラリーマンの幸不幸は 上司にあり』と、批判覚悟で体当たりでスタートしました。後にネット検索したところ既に同じタイトルの書籍が出版されていることを知りました。別に盗作した訳ではありません。これは戦国時代の武将だけでなく、心身共に拘束された陸海軍にも通用することでしょう。


 「教養とは何か?」についてはテーマとして採り上げ意味付けしたことがあります。高学歴者で仕事は出来ても『教養』の無い、換言すると『人格的』に欠陥がある人に仕えた部下は不幸です。
 コンプライアンス重視の時代、多民族国家は知りませんが、日本ではこれまでの各界ニュース報道から危惧されることはありました。以上を序論として本論へ入ります。
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 さて、アメリカは開戦に当たって、日本の資源・工業力だけでなくCIAなどの諜報機関を通して「事実」に基づく日本人の<国民性>を良くも悪くも把握していた筈です。確かに当時日本の良き国民性は現在の地方には未だ残っていても<無関心・無感動・無気力>の三無主義に代表されるSNSのご時世の都会の平均的それとは違うように思える。


 ABCD(米国・英国・中国・オランダ)ラインの石油の9割削減をはじめとする経済封鎖で日本が〝孤立化〟し、開戦すれば真珠湾またはアメリカ西海岸への攻撃があることは、アメリカ側に把握されていた。加えて日本の行動(真珠湾攻撃)を誘い出すようアメリカに仕向けられていたと昭和時代の著名評論家から聞いたことがある。


 日米開戦に最後まで反対していた一人にケネディ大統領の母校でもあるハーバード大学で学んだ山本五十六海軍大将(戦死後称号元帥)がいる。40代に入り米国日本大使館付武官として米首都「ワシントン」での駐在経験があったこともあり、米国の資源・工業力をはじめその底力を見抜いていたと伝わっている。
 そのため当時のことである。山本のような反戦論者は海軍上層部の高官であっても刺客に狙われることが危惧されたようである。


 山本大将の在籍した海軍は組織である。人事は組織(海軍軍令部)の「専決事項」であ
り組織の命令には従わざるを得ない。今でいえば本店所属部署から不本意だったようだが現場最高指揮官である連合艦隊司令長官として就任する。


 開戦に当たり山本長官が危惧していたことは、上記した宣戦布告の遅れであった。開戦当日はあいにく日曜日だったこともありワシントンの日本大使館は休日と重なりベテラン現地職員は休みであり要員的に手薄であった。そのため内地からの宣戦布告の暗号解読および事務作業に手間取り、山本が危惧していた米国への開戦通告が遅れた。


 これにより真珠湾への空爆による先制攻撃が「リメンバー・パールハーバー」(真珠湾を忘れるな!)の言葉に表された奇襲攻撃として米国民には「不意打ち行為卑怯なり」の反日感情を煽り立てる。
 山本が参謀長ほか部下達に「なんだって? だから私があれほど口を酸っぱくして言っていただろうに。何を今さら、バカモン‼」と、私なら間違いなく怒鳴りつけるところです。が、名提督として語り継がれる方である。じっと堪(こら)えていたことでしょう。
 結果してルーズベルト政権は経済面での米国民の不満の目を日本へ逸らすことに成功する。


 ときに日本軍隊には「上官の命令は天皇陛下の命令と思え!」といった言葉がまかり通る特殊な階級社会であった。同じ階級でも一日でも早く昇進・昇格した先任将校(部課長級)が幅を利かし下士官(係長・職長・主任・班長級)・兵隊も同様だったと聞く。無論のことそうした組織を賛美するつもりは毛頭ありません。


 日本には「大和魂」があったが、一方米国には「ヤンキー魂(?)」があった。ビジネス社会と同じく精神力だけで戦えるものではない。開戦後徐々に物量を含め差が歴然となった。戦時中の世界地図(日本作成版)を見ると本土を中心にして日本領域は真っ赤である。
 東西南北へ手を広げすぎたことで補給路が絶たれたこともあり、「転進」というと聞こえは良いが早い話退却を余儀なくされ実質敗退に次ぐ敗退で疲弊した。


 結果して内地・外地共に多くの尊い人命が失われ、物的にもメチャクチャともいえる壊滅的被害を受け敗戦を迎える。
 その多大な犠牲を乗り越え戦後奇跡的回復を遂げた。あなたの直近のご先祖様を含めた先人の苦労の延長線上にスマホ・SNSのネット社会の現在があることを忘れないようにしたいものです。閑話休題。


 山本は実戦経験があった。前回記載した日本海海戦に士官候補生(課長見習い)として参加し戦闘中に乗艦した艦内で砲弾が破裂し重傷を負う。が軍医のお陰で介護不要の負傷程度の後遺症で済む。


 米国との開戦1年半後、山本大将は現場第一線視察の途上、暗号を解読し待ち受けていた米軍機によりブーゲンビル島上空で搭乗機が撃墜され戦死する。救援隊が島に着いた時、撃墜された機内に山本は搭乗時の座ったままの姿勢(?)で発見され荼毘に付され帰国する。後に皇族・華族以外では初めての「国葬」となる。


 『味方千人 敵千人』の世の中、将棋好きの山本五十六の人物評価は人様々でしょう。それでも次の言葉があり、とりわけ〔その1〕がつとに知られている。あなたもご存知かもしれませんが、平成生まれの方もおいででしょうからご参考までに記載します。


〔その1〕 『やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ』
〔その2〕 『話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず』
〔その3〕 『やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば 人は実らず』 


 人には男と女それぞれに性(さが)があるが、ここに掲載した名言は老若男女いずれを問わず通用するものと考えます。
 何事も知ると出来る(た)は大きな違い。<人の本性>を知悉したリーダーの先輩としての『実践的名言』は、管理者が日頃の部下指導上での役割行動(モラールアップなど)を振り返りに活かしたい言葉だと考えます。他の軍人にも名言があるようですが、興味のある方は各自でお調べください。


 経験則に裏打ちされた<人の本性>を知悉した人の言葉には『説得力』があるからこそ『名言』として未だに語り継がれているのでしょう。
 ここで申し上げたいことは、教科書にも載らない軍人の言葉だから「スマホ・SNSの時代」にはマッチせず役立たないと<先入観・固定観念>で決め付けないことです。何が言われているかの『真意』を捉えることが肝要だとこれまでにも繰り返し申し上げてきました。 


 では、昨日から今月20日までは旧暦二十四節気の一つ「大雪(たいせつ)」に入り、地方によっては本格的な雪の降る時節となりました。新型コロナは収束しても未だ終息したわけではありません。インフルエンザだけでなく深く静かに潜航する「細菌性疾患」にも油断せず年末年始に向けお励み下さい。



【リピーターの皆様への参考】男(女)の修行(同じく「山本五十六」の名言)
               ・苦しいこともあるだろう
               ・云い度いこともあるだろう
               ・不満なこともあるだろう
               ・腹の立つこともあるだろう
               ・泣き度いこともあるだろう
              ☞・これらをじっと
                こらえてゆくのが
               ・男の修行である


           【特注】 男女雇用機会均等法に続けて施行規則が施工されtて30
                年。女性が危険職種を含む各分野に進出し活 躍している
                                                       現在,性別を問わず共通する言葉と考えます。 
                                        (文責)「寺子屋 ラッキー」(この項 終り



『追記』 SNSのテンポの激しいご時世ではテーマがマッチしなかったようでどうも反応が
    感じらません。テキスト風に書けば原稿用紙1枚もあれば足りることです。トーン
    が落ちないよう別けずに書くのが癖となっています。
     しかし、リピーターのあなたにはプロダクトアウトあり、マーケットインとはい
    えません。今回を最初で最後とし次回からは読み手がウンザリしないようスリム化
    します。
     なお、年内を目途にけじめを付ける予定でしたが、格別の理由もありません。
    先を急がず投稿頻度はタイミングを見計らうよう調整することとします。


     とにかく昨日と今日の二回に亘り、20分近く貴重な時間を割いてお付き合い願っ
    たあなたにはお礼申します。良い休日をお楽しみください。(12/8)17時35分現在
    (以上)    



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所 』    (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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