『管理者研修』 (290) 「職縁ある会社を 安易に辞めさせずに 耐性の涵養を」
【2020年12月24日分書庫変更 加筆再投稿】
おはようございます。週明け早々お立ち寄り頂きありがとうございます。
さて、私たちが働く目的は色々な<欲求>を満たすためであり、それが【生きがい】 に通じることだということはこれまでの投稿記事で多少なりともご理解いただけたと思います。
しかし実際問題としては<欲求>を満たすための行動がいつでも満足する結果になるとは限らないということです。むしろ多くの場合、それを妨げるような問題が何かと生じてくるでしょう。それは欲求の対象が大きかったり外部の事情で実現できにくいといったような理由もあります。
完全週休二日制も儘ならない中小企業が数多くある中で選択的週休三日制が提言される『働き方改革』が問われる時代です。ネット普及により職場環境が変わりテレ(リモ)ハラが話題になる時代です。若い方には『石の上にも三年』の諺が理解されず、衣食生活が豊かになり「辛抱・忍耐」が通用しないご時世のようにも見受けます。
欲求が満たされず「耐性の涵養」ができていない場合、人は欲求不満(フラストレーション)という状態に陥りやすいものです。それが強まってくると、職場では色々と好ましくない行動をとるようになりがちです。これを「不適応行動」と呼んでいます。
オフィスワーク職場で、ある時から仕事への取組み姿勢が消極的になり無責任な行動が目に付くようになる。たとえば、
〇 出勤時、朝の挨拶をしなくなる
〇 遅刻、ポカ休が多くなる
〇 いくら言ってもやろうとしない
〇 処理できない仕事を放置し隠す
〇 仕事のミスが増える
〇 自分から進んで物事に取り組まない
〇 何をさせても最低限のことしかしない
〇 何かというと言い訳、弁解が多くなる
〇 無口になりろくに返事をしない
〇 屁理屈が多くなる
〇 行動にカゲヒナタが目立つ
〇 とかく見栄を張る
〇 嘘をつくようになる
〇 ちょっとしたことにもすぐキレる
〇 言葉使いがぞんざいになる
〇 喧嘩や口論をする
〇 器物を乱暴に扱う
〇 上司に反抗的態度を取るようになる
〇 朝から酒の匂いをプンプンさせる
〇 服装に関心がなくなりだらしなくなる
【注】欲求不満行動としてスマホを使用しての違法行為は論外
などが「泣き上戸」に見られる『退行現象』も含め挙げられます。それでも数多い職場リーダーの中には余程のことが無い限り、部下の言動に注意はおろか忠告すらしない管理監督者がいることでしょう。
それはOJTがケースによってパワハラとして問題視される以前からあったことで今に始まったことではありません。その要因はどこにあるか?
この点産業別労働組合で伝統的「職務給」の欧米諸国ホワイトカラーの職場事情はどうなっているのでしょう?
では、今宵も<ご家族・恋人・友人・ペット>と、あるいは一人のんびりと記憶に残る楽しいクリスマスをお過ごしください。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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