『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (299) 「部下の言動を改めさせる 注意の与え方3留意点」 (その2)

【2023年01月12日15時40分投稿分 記事補充】


ID:8559fx
寺子屋ラッキー


 こんにちは。前回に続けます。


 1.人間は感情の動物
   昔から「盗人にも三分の理」、「一寸の虫にも五分の魂」と言う。いわんや部下であ
  れば言い分もあるはずです。たとえば、
  「課長はそうおっしゃいますが、失礼ながら、どうも私とは価値観が違うように思え
  ます」と、反論してくることもあるでしょう。
   だからといって、「何を小癪な片腹痛い!」とねじ伏せては遺恨が残るでしょう。
  
   人間は理性(30%)、感情(70%)といわれる「感情の動物」です。部下には先入観
  をもたずに油断せず、用心深く注意することが大切です。


 2.相手の人格尊重 への配慮 
   最近の若い人たちは「昔に比べると極めて怒りっぽくなった」と言われるのを耳に
  することがある。
   でも、どうなんでしょう? 若者の多くは注意された内容より、注意のされ方につ
  いてこだわるのであり、スマホ・SNSの時代になってから始まったことではありませ
  ん。


  「俺は上司だ、お前は部下だ!」という高飛車な上から目線でのものの言い方ではな
  く、できれば同じレベルに立って話すことです。
  「自慢じゃないが私だって失敗して始末書を提出したのは四回や五回じゃきかない
  よ。だから偉そうなことは言えないが、君なら私の気持ちが分かってくれると信じて
  いるし、君の将来を考えた場合やはり言うべきことは言わなきゃいけないと思ってね」
  というくらいの気持ちが部下に受け入れられるポイントとも言えます。


   実際には〝眉間にしわ寄せ〟怒りたくなる場合もあるものです。しかし、冷静な注
  意は「良薬」だが感情的注意は「毒薬」ともなるので気をつけましょう。そうでない
  と、注意の目的(改めさせる)を達成することは難しいものです。


 3.他人とは比較しない
   人間は<自尊心の塊>です。部下が所帯持ちの場合、家へ帰れば立派な「一国一城
  の主」である。身近な他人と比較することは、当人の反感を買う元です。〝比較注意
  〟することはたとえ事実ではあっても、自分の奥さんの前で親友の奥さんを引き合い
  に出すのと同じで好ましくありません。子供を叱る時でも同じです。


   したがって、部下には出来れば当人の過去と比較することです。「君が転勤してきた
  当時はあれほど前向きに仕事に取り組んでいたじゃないか。あの頑張りを忘れたのか
  ネ」といったように、本人を奮起させ激励する言い方を工夫したいものです。


   注意を柔らかくし相手の自尊心を守るためには、次のような<>内の言葉を添えるこ
  とも効果的でしょう。


  〇 「君が<知らなかった>のは無理もないとしても、この件についてはだナ・・・・・・」
  〇 「日頃慎重な<君にしては珍しい>ミスだと思うが、・・・・・・」 
  〇 「今回の出来事は、几帳面な君に<似合わぬこと>だと実は驚いていたんだ。・・・」


   「松木、仏の顔も三度というが私を甘く見るんじゃない ‼」と、怒鳴ることは押さえ
  ても叱りつけたくなることもあるでしょう。その点部下が反省しているようであれば同
  じ言うのでもここぞとばかりに相手をキュッキュッと追い詰めずに逃げ道(弁解の余
  地)を与えることを考えてもよいでしょう。
   上記の<>内の言葉が相手に対する気配りや人格尊重を表している。部下は上司の一
  言で救われることがあればダメになることもあります。


   諺に『窮鼠猫を噛む』がある。職場マネジメントの人の側面『部下指導・育成』の観
  点からは、「口で貶(けな)して心で褒める」もある。口をついて出る言葉は否定的で
  あっても〝心の在り方〟は出来れば肯定的でありたいものです。前にも例示して申し上
  げたことですが、これを『否定の肯定』と言います。


   「叱り方」は相手の性格・経験度など「部下の条件」を勘案し部下毎に使い分けるこ
  とが大切です。また、テレワークの拡大が推奨されている現在、非対面職場となると<
  使用上の注意>が必要でしょう。賢明なあなたは一般担当者だった当時を想い起してお
  考え下さい。
  
 では、「できる」と「できた」は違います。職場実態を勘案して【生成AI】に具体的事例を聞いて工夫なさってみてください。ありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』(「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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