『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (302) 「チョット待て そこまで褒めると 嘘になる」

【2023年01月22日11時32分投稿 記事補充】


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寺子屋ラッキー


 こんにちは。「部下は褒めて叱って育てよう」は、スマホ・SNSの時代でも必要なことだと考えます。しかし〝ヨイショ〟も含め「チョット待て そこまで褒めると 嘘になる」と思えることもあり、実際には「言うは易く行うは難し」と言えましょう。


 その点商売上のお追従やおべっかは別として、口先では褒めても腹の中ではぺロリと赤い舌を出すのは〝さもしい〟人のやり方です。世間の人が、「お追従・おべっか」を嫌う理由は、事実ありもしないことやチョットした事実を大袈裟に拡大して持ち上げる言葉だからです。


 心ある人なら、その言葉は相手の本心からでたものか、翻弄されているのではないか、何か魂胆があるのではないか? と疑う。そんな言葉に乗るほど「俺(私)は馬鹿ではない」と、言葉に出さずとも不愉快になる。


 菊池寛の『忠直卿行状記』という小説の中に登場する越前宰相忠直という若殿は、武勇の誉れが高かった。「殿は偉大で超人で、天下無敵である」という家臣どもに取り囲まれ、剣術の試合をしても自分に勝てる臣下は一人もいないといい気になっていた。


 ある日物陰で自分の噂話をしている家臣の声を立ち聞きした時、忠直の怒りは〝爆発〟したのだ。「殿の試合のお相手にわざと手心を加えていることを殿はご存じないのだから、お目出度いよ」


 自分の『能力』を正しく認められないとき、<プライド>は甚く傷つけられる。忠直も同じであった。自分を取り巻く一切を信用できなくなり、やがて自分自身の実力にも疑いをもちはじめる。臣下を切り酒色におぼれて乱行。挙句の果てにお家は断絶、晩年はともかく自己崩壊の道を辿ることになる。


 本当の褒め言葉は<お追従・おべっか>とは違います。あくまで『事実』の正しい評価を基礎にしていなければならない。また、その言葉には「実感」がこもっていなければなりません。


 人様から褒め(認め)られる機会は、ネット社会ではなくても古来少ないものです。そのため意外なところでの何気ない一言だけでも気分が良くなり、時にはサラリーマンとして跳ねたくなることもあります。
 卑近な例では、かかりつけの歯医者さんでも先生から「これまでと違い歯磨きがキチンとできていますね」と、初めて日頃の〝努力〟を認められた場合も同じで悪い気はしないものです。(単細胞ですかね?)


 では、「日進月歩」時には「秒針分歩」とも思える変化の時代です。『令和5年丸』も船出して1月も下旬に入りました。生涯設計での<自己実現>を図れるよう令和5年の目標を再確認し、座礁することなく当面のゴールである次の寄港地目指して週明けからも公私共に邁進なさって下さい。おくつろぎのところお立ち寄りいただきありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)

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