『管理者研修』 (224) 「部下を巻き込む リーダーの3条件」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。ご多忙中お立ち寄りいただきお礼申します。一日早く今年度最後のブログを更新します。
さて、雇用形態が多様化している現在、組織には様々な役割を担った人がいます。組織ですから管理者をはじめとするリーダーが当然います。いつの時代のリーダーも組織にとっては<要(かなめ)>であり大事な役割を担っています。そのため、期待されるリーダーを目指してネット・書籍を活用し自学自習されている方もおいででしょう。
そこで、寺子屋なりに『リーダーの条件』に焦点を当て3点に絞り申し上げてみたいと思います。
1.明確なビジョンを持っている
ビジョンは組織にとって大切なものですが、漠然としていてはいつまで経ってもビジ
ョンのままで終わってしまうことが考えられます。ビジョンを明確にすることで職場メ
ンバーのモチベーションも上がり、組織の成長へと繋げることができます。明確なビジ
ョンを掲げることは、リーダーとして重要な役割と言っても過言ではないでしょう。
2.良い人間関係を築ける
組織を引っ張っていく人間として、部下および上級管理者双方との良い人間関係を築い
ていくことも大切な役割の一つです。信頼まではいかなくても信用関係があるからこそ、
部下もパートナーとして共についてきてくれるものです。
信用関係を築くには、普段から<組織の血液>とも言えるコミュニケーションを積極的
に取っていく必要があります。仕事をする場は職場です。チームワークが求められても
「仲良しクラブ」にしようということではありません。そのための取組み方法はいろいろ
とあります。
管理者はリーダーとしての考え方を伝えるだけでなく、部下の意見を聞く姿勢が求めら
れます。ただ聞くことが得意だけならわざわざ断らなくてもできることです。
しかし、ヘッドシップおよびリーダーシップを適宜適切に使い分けるためにその実際と
なると難しいことです。
米国の社会心理学者R.リッカートが提唱した「連結ピン」としてのリーダーは、一方
通行ではなく部下の意見にもしっかりと耳を傾ける<双方向コミュニケーション>を図る
必要があります。円滑な情報の共有を図る職場を構築することで組織としてのメリット
を遺憾なく発揮することが期待できます。
3.現状維持から打破への挑戦をする。
普通人は失敗を避けたがるものです。結果責任を問われる管理者も家族を抱えるサラ
リーマンですからこれまた当然のことかもしれません。そのため慎重になり過ぎ能力を
思う存分発揮できずにいる場合もあるでしょう。それでも管理者は逃げずに「身を乗り
出す」チャレンジする姿勢が〝時には〟必要でしょう。
しかし、部下の<指導・育成>が不得手な管理者の場合、表面的にでも人間関係維持
を気遣うせいか「笛吹けども部下は踊らず」ということが起こりうるものです。そのため
部下への『示範』としての<率先垂範>が「笛を吹かずに独走」するリーダーが世間には
おいでかもしれません。
経済・社会情勢共に不安定なご時世です。ややもすると「リング・ワンデ(ダ)リング現象」に巻き込まれないとも限りません。それでも「ピンチはチャンス」というように失敗の仕方によっては、成長のチャンスと捉えることもできます。管理者はマイナスのイメージに支配されることのないようプラスに変換することも肝要なことでしょう。
例えば、部下が業務に挑戦してみようと思えるような『職場風土』を形成することもリーダーの役割であり、先日来申し上げている広義の「OJT」の一つです。
でも、どうなんでしょう? テレワークを実施している会社では在宅勤務の社員をリモート(カメラ・マイク)越しに部下を巻き込むOJTの実施は、容易にいかないようにも見受けます。
そのようなことから隣国に伍して、賃金上昇のベースとなる<労働生産性>を向上させるには、過日申し上げた時間管理の『原価意識』の観点からも現行のテレワークを見直す余地があると思えます。
以上「狭義のOJT」は監督者に任せ、マネジメント活動の一環としてのOJTの責務ある管理者は今回も含め申し上げてきた五つの『広義のOJT』に機会を捉え創意工夫なさってみてはいかがでしょう。
では、時間になりました。今年度もお疲れ様でした。新年度でのマネジメント活動のご成功をお祈りします。どうぞ頑張ってください。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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