『話し方研修』 (206) 「Z世代にも通用する 挨拶の働き」
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寺子屋ラッキー
おはようございます。大型連休をいかがお過ごしですか? 私は体調を崩し半月休んでおり失礼しました。
さて、昔から『親しき仲にも礼儀あり』と言います。3組に一組が離婚するネット社会の現在と違い、家庭での「躾教育」が出来ていた当時の一例として、国民的作家吉川英治氏の子供さんへの挨拶の仕方・受け方のエピソードが残っている。
その頃の子供は母親から「お客様にはチャント座ってご挨拶しなさい。いつもお母さんが言っているでしょう!」と、注意されたのは決して珍しい話ではなかった。
いつでしたかテレビドラマの中で年始の挨拶(年賀状)について「アイツからは挨拶がないからいいんだよ! 気を使わなくても」というくだりがあった。果たして挨拶の意義は、礼儀・作法だけでしょうか ?
広辞苑によれば、挨拶の「挨」は心を押し開く、「拶」は迫ると記載されていることをご存知の方は多いでしょう。
つまり、本来は「一方行為」であり、「見返り」を期待すべきものではありません。とは言っても実際には「無視」されることを気にするものです。違いますかネ?
あなたが生徒・学生時代だった頃、クラスメイトと人間関係が悪くなると挨拶をしなかったと思います。そのため、挨拶をされなくても気にしないタチ(性質)かもしれません。
しかし、お住まいの隣近所とはこれでいいとしても、あなたの職場の相手(上司・部下・先輩・後輩)は、あなたからの〝欲を言えば〟気持ちの良い挨拶がないと大変気になるものです。
反面、出勤途上で同じ会社の人から先に挨拶されて「なんでアイツは俺(アタシ)に挨拶するんだ。馴れ馴れしい奴だ ‼」と、怒る人はいるでしょうか? たとえ見知らぬ相手から挨拶されたとして、訝(いぶか)しく思うことはあっても不愉快になる人はいないはずです。
ただし、挨拶された方は「 アリャ誰だったかな?」と、その日寝る迄ズ~ッと気になることはあるでしょう。
かつてある著名な歴史小説家が通りすがりの若い女性にお辞儀されたので、「イヤ~しばらく!」と片手を軽く上げて挨拶を返した。すれ違ってからよくよく考えてみたらご自宅の〝お手伝いさん〟だったことを思い出した。そのため素面(しらふ)では家へ戻れず、しこたま飲んで帰宅したという話を聞いた覚えがあります。
そこで結論です。挨拶は礼儀・作法ではあるが、これは従属的なものです。ビジネスパーソンとして『自己実現』を図るには「挨拶の働き」を雇用形態を問わず簡単に考えてはいけないように思えます。<たかが挨拶 されど挨拶>をはじめ直近4回の当該テーマ記事も含め今一度お考え下さい。ありがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」
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