『管理者研修』 (228) 「公式組織のリーダーに求められる力」(その1)
ID:8559fx
寺子屋ラッキー
おはようございます。人間というものは自分の目的意識によって随分と行動が変わってくるものです。これはやむを得ないことだと思います。そこで、難しいことではないが大事だということについて復習を兼ねてお話ししていきます。お付き合い下さい。
さて、大雑把に取締役会の議長(リーダー)は会長であり、株主総会の議長(リーダー)は社長と分かりやすく定義付けても当たらずといえども遠からずでしょう。職制上のリーダーには、会社が任命すれば誰でもなれます。
その点職場では、管理者が若年層社員であってもOJTを狙いとして職場内会議リーダーとしての役割がある「顕在司会者」に指名することもあるでしょう。折角のチャンスです。逃げずに喜んで引き受けたいものです。
職場では部下をたとえ一人でも会社から託されていれば職制上のリーダーです。また、人事異動発令の有無を問わず上司がメンバー入りすることもあるプロジェクトチームの他、タスクフォースの責任者もリーダーである。サークル活動のように互選されるリーダーもあります。
その他会社が認めた企業内労働組合であれば労組委員長は公式組織のリーダーといえる。ただし、<人事>は会社の専決事項であり口出しはできないものです。中にはインフォーマルグループ(非公式組織)のリーダーが、フォーマルグループ(公式組織)の長より、隠然たる影響力を持っている場合もある。このことが分からないといくら本社の切れ者社員が抜擢人事で地方店へ赴任しても、マネジメント活動に支障をきたすケースもあるでしょう。
こうした事例は芥川賞受賞作家石原慎太郎の出世作「太陽の季節」に描かれる〝太陽族(自由選択的人間関係)〟当時からあったことです。
このようにリーダーを幅広く考えていただくと新卒(中学・高校・短大・高専・大学・大学院)のフレッシュパーソンではあっても、囲碁・将棋をはじめとする趣味あるいはスポーツクラブ・同好会でリーダーに押されることもあるでしょう。
そのような場合、釣りバカ日誌の〝浜ちゃん〟のように一家言あるリーダーには、たとえ叩き上げ社長でも教えを乞うことは、映画の世界だけの話ではなく実際にあることです。
だからといってそれはそれ。人事考課の評価を上げるには本来業務で上司に認めさせる必要があります。(続く)
では、地域密着型の公共性の高い事業も直近で大型倒産入りするご時世です。公共性が高いがだけに経営の在り方にご苦労されていることでしょう。管理者はゴーイングコンサーンとして事業の永続発展に資するようリーダーシップを発揮してマネジメント活動にお励みください。ご覧いただききありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・