『社員研修』 (257) 「尼僧のユーモア精神を見習い 心豊かに生きよう」
(1922年5月15日投稿分)
【加筆修正 再投稿】
ID:8559fx
寺子屋ラッキー
おはようございます。労働条件の詳細は知りませんが、来年度からは週休3日制が導入予定の職場がある現在、土曜日出勤の方はお疲れ様です。
さて、今日は瀬戸内寂聴こと僧侶であり作家の瀬戸内晴美氏(文化勲章受章者)が逝去された命日(享年100歳)です。早いもので3年が経ちました。
1973年当時の米国シリコンバレー事情は知らないが、ネット社会の到来が予測出来なかった第一次オイルショックの前年、第四次中東戦争が勃発した昭和48年、51歳で天台宗僧侶となる。
応募資格は知らないが「僧侶資格取得」には真言密教と同じく〝荒行(肉体的男女差あり?)〟でつとに知られる宗派である。心身共に逞しい方だったことが伺われる。
出家したものの瀬戸内さんは人気作家である。俗界との縁がなかなか切れずに作家活動を継続。新聞小説も連載していた。
企業では上司が部下に「君に北海道営業所への書類を今ファックスで送ってもらったら今日中に届くのかね?」と訊いたという話がまことしやかな話題として採り上げられる前でFAXも普及していなかった当時のことである。
毎日が締切日である。間に合うよう執筆する作家も大変である。加えて新聞社への原稿は郵送ではなく電話を使って、日々締め切り時間に間に合うようせっせと送り込んでいた。
送り込むための一回当たりの文字数の詳細は知らないが、なにしろ電話である。編集部担当者へ電報のように、五月雨式で一文字ずつ句読点、改行も含め伝えるのは双方ともに手間がかかる。
「そこで テン(、) 男は彼女を抱き寄せ テン(、) 無言で唇を寄せる マル(。) カイギョウ(「) その時足元に テン(、) 紅葉がひらひらと テン(、) 一枚一枚 テン(、) 舞い落ちる マル(。)・・・・・」
一方仕事とはいえ毎日毎日がこの連続では、口述筆記する担当者もたまらない。遂に頭に来て単刀直入に訊いた。
ー 瀬戸内さん ! あなたそれでも<プ・ロ>ですか ? ー
編集部担当者が社員教育を受講していたかどうかはともかく『親しき中にも礼儀あり』という。問われた瀬戸内さん「(何を小癪な若造が)私はこれでもあなたの新聞社の連載小説にも数多くの愛読者がいる(売れっ子?)作家よ。なんて失礼ナ!イイエ無礼だわ ‼」と怒ると思いきや、さにあらず。若い担当者に教え諭すよう静かに応えた。
「いいえ、私は<ア・マ(尼)>です」 (終)
以上、出来過ぎた話のようにも思えます。聞きかじった話をいつもと同じく脚色したもので真偽のほどは知りません。
ですが、世の中が目まぐるしく変化していることに加え世知辛いギスギスした世の中です。カリカリしていたら身が持ちません。片道切符の「人生航路」は瀬戸内さんと同じくユーモア精神を持ち<心豊かに>生きたいものです。
なお、瀬戸内さんの法話に関心のある方は、本では行間を読むのが難しいかもしれません。電子書籍だけでなく、オークションなら手頃な価格で「カセット全集」あるいは「CD全集」を求められると思います。よろしければお調べを。(書庫を替え続く)
では、良い週末を。今回もご覧いただきありがとうございました。
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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