『話し方研修』 (260) 「AIには期待できない 個々のメンバーに関心を示す挨拶」
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寺子屋ラッキー
おはようございます。挨拶についてはこれまでバラバラに投稿してきましたが、ここでは「部下・後輩指導のヒント」として申し上げます。
さて、「挨拶は礼儀作法」でしょうか? このように捉えていると来週末から始まる大型連休が終わると、イソップ寓話の「田舎のネズミ」のように「ヤッパリ田舎はいいな~」と出社せずに故郷に残る。就業規則も読んでいないため「退職届」が郵送されてくることは、レアケースとはいえ想像に難くありません。折角お金と時間をかけて採用したというのに勿体ない話ではありませんか。
ときにテレワークで見かけなくなった光景ですが、あなたが出勤時に1階ホールでエレベーターが降りてくるのを並んで待っていたとします。そのような時、次のように〝目上〟の人から声を掛けられた経験はないでしょうか?
前に並んでいた普段話をすることのない御社の社長が振り向きざまにあなたと視線が合う。
「オー松木君おはよう! 久しぶりだな。元気にやっとるかね?」と親しく声をかけられる。このような場合、声をかけられた当人はどのような気持ちになるでしょう。予期せぬ出来事ではあっても、朝からそれも名前で呼ばれ挨拶されて気分が悪くなる方はいない筈です。おそらく反対でしょう。
前にも申し上げた通り、ここに『人間関係論』からみた挨拶の働きに「人を動かす力」があり、商売の【秘訣】もあります。これを裏付ける話として人の機微に長けた総理経験者が群馬へお国入りした時の出迎えた「後援会」の人との挨拶の逸話が残っています。キーワードを工夫すれば直ぐに見付けることのできる実話です。
ここで申し上げたいことは、挨拶は<関心の表れ>だけでなく<好意・敬意の表明>でもあり、相手の心理に『プラスの影響』を与えるものだということです。
たとえば、あなたが美容室・理髪店へ行き髪を整え、配偶者あるいは恋人からプレゼントされたスーツ・バッグ・ネクタイなどを身に付け出勤したとします。気が付いてはいても忙しい職場のためか誰も何も言ってくれなかったとしたら、その夜枕に頭を付けた時に寂しい思いをする方もおいででしょう。
相手が同僚だけでなく、あなたの上司に対しても同じで〝ゴマすり〟とは違います。SNSの時代、ハラスメントが問題視されるご時世です。しかし、自分に関心を示されて不愉快になる人はいないものです。これは、<心理学・行動科学>を持ち出すまでもなく『人間の本性』です。仮に不快に思う人がおいでだとすれば日頃の職場行動を振り返る必要があるかもしれません。
ただ実際には「たかが挨拶が されど挨拶」と思えることは、口で言うほど簡単なことでないことは、あなたの職場経験からお分かりでしょう。よく観察してみて下さい。いずれあなたが部下を一人でも持つ立場になった時、ここで申し上げている意味合いが多少はご理解いただけることと思います。
挨拶の仕方の工夫は、動作、時機なども勘案しましょう。このことはお客さまとの応対あるいは日常の職場生活の中で各自研究なさってみて下さい。以下次回に続けます。
今日も一日お元気で。ありいがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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