『管理者研修』 (341) 「協力意識の向上を図る 職場風土を醸成するために」
【ネット未反映のため 再投稿】
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寺子屋ラッキー
こんにちは。朝から久しぶりに晴れており気持ちの良い朝です。
さて、福沢諭吉は「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と言っている。お互いの仕事の能力、地位、学歴などは違っていても人間としての価値には変わりありません。それを地位とか財産・能力などで差別し相手を拒否する態度は決して自慢にはならず、むしろ軽蔑される態度です。
普通、人は誰でも自分が一番可愛いいものです。また、自分のことを「認めてもらいたい」という承認欲求があり『本能』とも言える。そのため色々な手段で意識的、無意識的に自分を認めさせるための行動を取る場合があります。
ですからその可愛い自分のプライドを高めてくれる人がいればその相手にも好意を持つのが「感情の動物」である人間です。反対にプライドを傷つける相手に対しては敵対心を抱くのもこれまた当然のことです。
つまり、自分を重要な存在だと感じそのように扱ってくれるか、それとも軽くみてプライドを傷つけられるか、ということです。
ところが世間には人を拒否するような態度をとるだけでなく、相手のことをまったく〝無視〟しプライドを傷つけている人がいるものです。自分の能力が高いとか、育ち・家柄・出身校がいいという人の中にいたとすれば、決して褒められたことではありません。
こうした人は他人の心理や行動原則が分からない性分といえるでしょう。格別悪意や敵意があってそうした態度をとっているとは限りません。おそらく育った家庭環境やそれまでの生育歴などが内面的態度形成に強く影響しているものと思えます。
しかし、こうした人は、逆に自分が無視されると人並み以上に憤慨することがあり厄介です。それがもとで色々なトラブルを引き起こす人も中にはおり、虫のいい話と思えるケースも見聞きします。
したがって、職場で業務を円滑に遂行するための「職場環境」を形成するには、多少でも相手に関心を示し認めることが出来れば申し分ありません。
仮に同僚が新しい洋服を着ていることに気付いたら、「おぉ、いいスーツだね。なかなか好みがいいじゃないか」と言ってごらんなさい。「イヤー、ほんの寝巻きだよ」と言ったとしても内心は悪い気がしないものです。
「あらッ、そのバック可愛いいわネー。今年の流行でしょう。お似合いよ。どこで見つけたの? 高かったでしょう」と褒められて怒る女性社員がどこにいるでしょう。反対に誰も気が付かなければ就寝時に枕に頭をあずけてチョッピリ寂しい思いをするのではないでしょうか。
このように相手に関心を持ち観察すれば、認めるもの(こと)は数多くあります。相手の趣味、出身地、家族、容貌(?)のこと。仕事の内容や能力、着ているもの、アクセサリー、住まいについてさり気なく触れる。犬や猫を飼っていることを知っていたならばそのペットを話題にするなどその気になれば数多くあるものです。
相手を心から認めるということは決して難しいことではありません。また、自分の〝価値〟を下げることでもありません。
要するに、相手に対して関心を寄せ良い点があればそれを素直に認め、時には褒めるということを実践すればいいわけです。
気をつけることは何かの〝下心〟があって言ってはならないということです。本心から言った言葉でないと必ずいつかはメッキが剥がれ相手にその下心を読み取られてしまいます。逆効果になるだけでなく、<人間性>を疑われることにもなります。
ですからこうした点をよく考え、<事実>に基づき相手を認め、時には褒め言葉を使えるようにしたいものです。
企業は業種、業態、企業規模を問わずサバイバル競争の中で成長発展を目指す厳しい世界にあります。当然どこの職場も、企業によっては日々損益が示され、仕事の成果(結果)を求められます。
そうした競争社会での<良い人間関係>の職場とは、飲み会が盛んでもなければ「仲良しクラブ」といった類の甘いところでもありません。どのような職場を指しているかの意味付けはできます。しかし「状況対応のリーダーシップ」と同じく組織の性格および置かれた状況並びに個人集団の成熟度によって異なるためどこの職場にも当てはまるとは思えません。
それでも職場構成メンバー同士の心配りといったコミュニケーションの〝血〟が組織の上下・左右にそれまで以上に流れれば、組織の現状は<仕事・人>の両側面でそれぞれにより一層醸成されることが期待できます。
オンライン職場でもより働きやすくするためには現状分析し、職務遂行上困った時には相談し協力し合える「職場環境(風土)」の醸成が必要でしょう。それには一朝一夕にはいかないものの、若い人の<感性>を活かし「職場ぐるみ」で考えたいものです。
では、今日も一日お元気で。良い週末をお過ごしください。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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