『管理者研修』 (348) 「部下の話を聞く意義と 管理者三つの聞き方」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。6月最初の土曜日をいかがお過ごしでしょうか?
さて、現在テレビだけに限ってみてもギネストーク最多記録番組として認定された「徹子の部屋」を始めとするトーク(対談・鼎談・座談)番組は、深夜まで含めると一週間で何本になるのでしょう?
司会者に対する評価(好き嫌い)は分かれるものの、司会者はゲストについての予備知識を当然勉強して限られた時間での本番に臨んでいるはずです。話すことを生業としていることもあり、話の引き出し方(質問・相づち・うなずき)は巧いものであり、参考にしない手はありません。
良いコミュニケーションを生むための話し方では、管理監督者は「質問上手」であり「相づち上手」であることが望ましいでしょう。
聞くことは相手の「カタルシス(浄化作用)」現象を起こさせる働きがある。ただし、人間は感情の動物であり『自尊心の塊』です。
そのため彼女が仕事でミスして落ち込み「私って駄目な女ね」と言った時に彼氏が「本当にそうだね」と同感したら滅茶苦茶になることでしょう。
つまり、素直に聞いたからといってそれを認めると、逆に相手を傷つけている場合が職場ではあるので注意する必要があります。
部下との話の聞き方には<聞く・聴く・訊く>の三つがあります。
「聞く(Hear)」は〝話す〟の対語で一般的です。次の「聴く(Listen)」は心を耳にするということであり、その表われの一つが〝相づち〟です。
たとえば「あぁ」というのはいい加減です。漠然と聞いている証拠です。「そう」というのは変化するという意味です。「ですか」というのは、疑いの表現ともいえます。
従って、相手の話に「あぁ、そうですか」と相づちを打つようでは「良いコミュニケーション」は生まれません。
最後の「訊く(Question?)」は交わって言うことをきく、つまり『質問』のことです。
リーダーは質問上手でなければ場合によっては失格とも言えます。その質問も「はい」、「いいえ」で答えられる仕方は、良い質問とはいえません。相手に考えさせるような質問が、良い質問です。リーダーはあまりしゃべらず部下にはどんどん言わせた方が良いでしょう。
一般サラリーマンの話題は経済・政治・経営よりも<金気(資産運用、賭け事)・食い気・色気・噂(人事情報)>話が多いでしょう。その他は酒を飲まずとも、他人の話を聞くよりも自身のこと(自慢・苦労・不満・愚痴etc.)を話すのを潜在的に好む動物だと考えます。そうした観点から部下と話し合うことは『労務管理の基本』ともいえます。
したがって、管理者は「質問上手」であり「相づち上手」であることに多少でも意識を向けたいものです。この先は逐次テーマを替え申し上げていきます。
では、夏の賞与と夏の大型連休を楽しみに良い週末をお過ごしください。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師 『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を
達成しよう ‼」)
#マネジメント
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