『社員研修』 (226) 「業務遂行に当たっての 科学的姿勢とは」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。前回「社員研修」(225)で申し上げた「当たり前のことを当たり前にする」について、当「注文の多いブログ」としての性格から補足します。
古来日本には『段取り八分の仕上げ二分』という言葉があります。職人さんの世界だけに限らずどんな仕事にも共通することです。
先ずはキチンと計画を立てる。次にはその計画に基づいて実行する。計画どおり仕事が完遂したらそのままで終わらせてはまずいのです。それは実施をしたら後を必ず検討するというステップがないからです。
ところで、あなたは「ビジネスサイクル(PDCA)」という用語をお聞きになったことがおありですか?
ここでは最近になって遊びにおいでいただいている、特に若年層の方にもご理解いただけ
るよう「PDC(PDS)の原則」として簡単にお話します。
これはプラン(PLAN)・ドゥ(DO)およびチェック(CHECK)または反省(SEE)を略したもので、計画、実施、反省(検討)という言葉の意味です。これに是正処置(ACTION)を加えて「管理のサイクル(PDCA)」あるいは「マネジメントサイクル(PDCA)」並びに「ビジネスサイクル」ともよんでいます。詳細は「経営学」などの専門書で学習なさって下さい。
よくここでのサイクルを「サークル」と言っているのを聞くことがあります。おそらく「サークル活動」のサークルと混同しているのでしょう。
社員が自分に与えられた仕事を成し遂げるとき、これを活用すると仕事が上手くいくということで、よく使われている考え方です。
御社の社長さんだけでなく幹部の部長さん上司の課長さんも、「マネジメントサイクル(PDCA)」としてマネジメント活動に活用なさっていることでしょう。
仕事の手順は、会社や上司の方針を基に考えるものです。また、仕事の実施面ではそれが終われば「イヤー業務計画の懸案事項がこれでやっと終わった。みんなご苦労さんだったナ。先ずはめでたし!めでたしだ! いいかみんな、この調子で次の仕事にかかってくれ。頼んだぞ ‼ 」という態度で済ませないことが、多忙な職場でも大事でしょう。
結果については「良くも悪くも」十分に検討し反省することが大切なことです。そうでないと<十年一日の如し>という仕事ぶりになり、進歩も成長もなくなってしまいます。
以上申し上げたことは「当たり前のこと」だと言えば、確かに当たり前のことです。ところが社員の中にはこの原則に従っていない人も数多い中にはいると経験則から推測します。
例えば、計画も立てないでいきなり仕事を始める。やり方もいい加減なら実施しても〝や
りっぱなし〟で、一向に各ステップの検討をしないという『態度』です。
どのような仕事でも先ずはキチンと計画を立てる。次にその計画に基づき実行する。実施をしたら後を必ず検討する。必要があれば「是正処置(ACTION)」を取り次の計画に活かすというステップを踏むことです。
広い意味でのビジネスパーソンを含むどのような世界でもその道でのプロと言われる人がいます。そうした人ほどここでの一連の「プロセス」を重視し人知れぬ努力もしているはずです。こうした姿勢を多少でも見習いたいものです。ありがとうございました。(タイトルを変え続く)
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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