< ブログ『社員教育講師』>

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『社員研修』 (229) 「逆境にあると思える時は 国民的作家の名言に学ぼう」

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寺子屋ラッキー


 こんにちは。少子高齢化の現在は配偶者相互のご両親の介護あるいは子供の育成などの家庭的事情を抱えている人は多いことでしょう。そうした中でプロ管理者になるための国家試験はないにしても、あなたはプロサラリーマンとしてそれなりの努力と自己研鑽を日々なさっておいででしょう。これについて思い出すのは、数々の名作を世に残した国民的作家(文化勲章授章)の吉川英治氏です。


 かつて、週刊朝日(廃刊)の名編集長と謳われた扇谷正造氏(故人)が講演の中で、若い頃給金の少ない印刷工場の住込み工員さんとして20代後半まで〝不遇〟をかこっていた吉川英治氏のエピソードを紹介していた。
 吉川英治氏の学歴は小学校中退で、家庭を支えるため丁稚奉公に出される。それでも文豪になったのには、やはりそれなりの研鑽に励んでもいたのです。


「吉川氏が20歳前後の工員さん時代、無味乾燥な百科事典を〝50回〟読んだと聞いていた。それまでは本当かな(?)と思っていたが、あることで確証を得た。
 石川達三・石川洋次郎・大岡昇平氏等6~7人と、品川にある料亭で会食することがあった。食事の最後にもう一品出るという。メニューを見ると『強肴』と書いてある。大学でも教わらない文字のため誰も読めず、ハテどんな料理が出てくるやらトンと分からなかった。 


 そんな中ニヤニヤ(?)しながら腕を組んで黙っている吉川氏に石坂氏が訊いた。
『それは〝しいざかな〟と読みます。お腹は一杯でしょうがもう一品如何ですかという意味です。おそらくカレイとかヒラメといった魚が出されるでしょう』
 と、その意味するところまでも吉川氏が説明した。やがて出された料理は、お腹の負担にならない蒸しカレイであったので、皆いたく感心した」と、大体こんな話しであったと記憶しています。


 プロの世界は運・才能に恵まれているだけでなく、それだけの努力もしているものです。吉川英治氏の座右の銘である『我以外皆我師』と同じく、同氏が好んで揮毫(きごう)したという言葉に『朝の来ない夜はない』があります。


 先行き不透明なのはいつの時代にもいえることです。デフレ脱却に向け混沌としたご時世です。ビジネスパーソンは、前に申し上げた〝リングワンデリング現象〟に陥らないことが大切です。そのためには差し当たって、本来業務での〝目標〟を明確にすることが必要でしょう。あとは『朝の来ない夜はない』を念頭に「目標の三原則」に従って<未見の我>に向かってどうぞ頑張って下さい。


 では、午後からは警報級の大雨のようです。外勤の方は安全に気を付けて現場出向なさって下さい。ありがとうございました。



❒ 社員研修講師『人材教育研究所』   (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
 向かって挑戦しよう ‼」)
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