『管理者研修』 (365) 「部下の<自主性・自発性>を高めるため 心理説得も試みよう」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。終業時間帯に入りました。今日も一日お疲れ様でした。リピーターのあなたには「まいどおおきに!」と、大阪人なら言うところでしょうか?
関西弁は東京弁(標準語)よりソフトな感じを受けることがあります。徳川幕府が瓦解し明治時代になった折、明治政権が首都を京都から東京に遷都せず関西弁を標準語にしていたとすれば、その後の文化だけでなく政治・経済も変わっていたことでしょう。
ときに人は誰しも、赤ん坊が泣き声で〝本能的〟に母親へ訴えるのと同じく、自分が思うように他人を動かすことができることを望んでいます。同じく古来為政者は、誰しも自分が思うように他人を動かすことを望んでいたことでしょう。
しかし、古今東西話力で決着がつかない時には、金権政治にみる「金力」があります。あるいは恐怖政治にみられるような「暴力」あるいは「武力」」に訴えます。組織内で認められた権力までも否定するつもりはありません。それでも金力、暴力の力には自ずと限界があり、その効果はいつしか消滅し最後は「話力」で解決することになります。これはビジネス社会にも言えることだと考えます。
『説得力』というのは自分の信念や部下に期待していること、あるいはアイデアなどを相手に話し理解・納得させ〝行動〟 させる能力、換言すれば「頭・心・行」(ズシンギョウ・・・・当方の造語)のことです。
この理解・納得させるには、説得の前提としての「説明能力」が必要となります。これがなければ、上層部あるいはお客さまへの効果的プレゼンテーションが必ずしも上手くいくとは限りません。
ところが、世間にはこのことに気付いていない人がいるようにも見受けます。そうした人は、自分の説得力の無さを〝無意識〟のうちに権力に頼っていることがあるものです。
遂行責任だけでなく結果責任を問われる管理者が、自分に与たえられた権限で「俺の言うとおり黙ってやってりゃいいんだ!」と、部下の<自主性・自発性>を無視し仕事を強制する。嫌々ながら仕方なく働くという態度を部下にとらせている人がいても不思議ではありません。
その一因としては『性格』だけでなく、かつての自己の成功体験からの「内面的態度」が形成要因となり、自分の思うとおりに部下が動かないと気が済まないということもあるでしょう。〝職場事情〟による「サラリーマン管理者」には致し方無いことかもしれませんが、部下の<モラールアップ>を意図するには限界があるように考えます。
「説得の仕方」はその原則について触れたことがあります。
でもどうなのでしょう?
それで済めばどなたも苦労は要りません。『労務管理の基本は聴くこと』の観点から、先ずは説得の第一条件であるしゃべらずに部下の話に耳を傾けたいものです。
今月は10月にかけての台風来襲のシーズンであり、国内外での懸念材料が多い月でもあります。では、来週末からのシルバーウイークを楽しみに業務にお励みください。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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