『話し方研修』 (55) 「餅は 餅屋」
(2020年10月21日投稿分)
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寺子屋ラッキー
今晩は。外交日程を終えた菅総理一行は無事帰国の途に就いたとのことです。
あなたが管理者の場合、可愛い部下から披露宴スピーチを依頼され断ることは先ずないでしょう。立場上話し慣れていることからアガルことはないでしょう。それでもスタンドマイクを前にして立つと頭から靴の先まで全身を聞き手に見られるため外面的態度の悪いクセが出ることを意識すると話し辛く嫌なものでしょう。
その点今日の菅総理大臣の話を伺い、その話す速さは聞きやすくマスクを外した表情に不快な感じは受けませんでした。むしろ誠実な性格が私には感じられ好感を得ました。
ただ欲を言えば、目線がどうしても下(原稿?)にいくのは致し方ない事でしょう。その点先日取り上げたケネディ大統領の演説と比較すると、聞き手への訴求力が抑揚を含め弱い印象を受けました。
原稿内容は総理の考え方に基づき担当部署の課長補佐以下のベテラン官僚がおそらく連日残業して作成した原案を、これまた課長以上の各階層の上級管理者が念入りにチェックしたことでしょう。最終原稿(案)を総理が渡航前に最終チェックするまで関連部署の関係者を含め何人の校閲者がいるかまでは、部外者には分かりません。
「余計な心配 大きなお世話」と一喝されそうですが、とにかく無事終わったことで〝目出度し 目出度し〟であり、原稿作成に関わった方々には「お疲れ様でした」と慰労の言葉をお伝えしたいものです。
何故このようなことを申し上げているかは、決してふざけている訳でもなければ酔っている訳でもありません。至極真面目な気持ちです。それは次の話が思い出されるからです。
かつて旧帝大(現東大)法学部在学中、高等文官試験(現国家公務員総合職試験?)にパスしその文章力を買われ現東大卒業後、鳴り物入りで大蔵省(現財務省)に入省した青年がいた。国会答弁の原稿作成を任されたがビジネス文書の理想とも言える〝簡潔明瞭〟過ぎて誰が読んでも同じ解釈しかできなかった。そのため上司からはズタズタはオーバーにしても直され、とにかく答弁書としては不適格だったという話が残っている。
当時の政治の世界は、どうとでもとれるような表現でなくてはいけなかったようです。その青年の名前は・・・・・小説家「三島由紀夫」です。
それとは別に国会答弁書については、「・・・ここで水差しの水を飲む」と書いてあったのでそのまま読み上げた議員の笑い話がある。仮にこれが事実だとすれば、そこまで気配りしたお役人を上司補佐に当たるビジネスマンは見習いたいと思ったものです。
ですがこの笑い話は全くの創作でなく似たような話は静岡県の政界関係者にあったと、かつてマスコミ出身で故人となった名評論家からお聞きした覚えがあります。実際にはどうだったのでしょう? 今となっては真偽の程を確かめようがありません。興味本位のどうでもいいことですが・・・。
今日は朝から航空業界の経営環境の厳しさをテーマとした番組が流れていましたが、これを裏打ちするように先程までのNHKニュースの中で報じていました。半年先を織り込んでいると言われる株式相場(日経平均株価)は今のところ堅調に推移していますが、コロナの時代どのような年末年始を迎えることになるかが心配です。
明日の天気は雨のようですが、幸い寒さは緩(ゆる)いようです。では、またです。ありがとうございました。
【追 記】
ご多忙のところ、お立ち寄り頂き感謝します。当ブログは他サイトで開設当初の10年以上前から社員研修についての「管理の考え方」、「上手な話し方」などをはじめとする<考え方>は、混迷の時代とも言えるSNSのご時世でも未だ変わりありません。
ブログはそもそもが<主義・主張>の場ではあっても、これまで申し上げた通り、人前でのスピーチと同じく『政治・宗教・思想』の三点を対象外としています。
ただし、限られたスペースで<テーマ>をご理解いただくため身近な『話材』として取り上げることはあります。
例え一方通行でもできるだけ教場の雰囲気で「問題提起」する進め方にはこの先も変わりません。誤解頂きませんように、念のため。(寺子屋ラッキー)
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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