『話し方研修』 (238) 「面談の成否は 第一印象の与え方いかん」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。今日は2回目の投稿をします。
さて、ビジネス現場で初対面の人間は心の中でどのような動きを示すかを知っておく必要があります。未知の人間同士顔を合わせた瞬間、お互いに相手はどのような人間だろうかと評価仕合うものです。たとえば、
〇 どんな考え方をする人間か
〇 どんな行動をとる人間か
〇 利益をもたらす人間か損をもたらす人間か
〇 自分より値打ちのある人間かそうでないない人間か
などと、心の外装部に鎧を着て<自己防衛姿勢>を取りながら相手を観察します。あたかもお互いの強さ・弱さを〝嗅ぎ出す〟ニ匹の犬の関係にも似ています。
仮に見知らぬ人がドアをノックして入ってきたとしたら誰でも警戒し「この男(女)は一体誰だ。どこから何しに来たんだろう?」と思うことでしょう。早くこの抵抗感を払拭し心の外装部の鎧を脱がさなければなりません。
従って初対面では、真っ先に「自己紹介」をして相手に好感を与え安心させることが必要となります。「物忘れ外来」が流行っている現在、記憶は記銘 ⇨ 把持 ⇨ 再生の3段階に分かれます。前にこのプロセスを生かした「人前での自己紹介の仕方」を登壇から退席までの注意点を順を追って細かくご紹介したことがあります。その中で印象に残る姓名の述べ方を事例を挙げお話しましたが、個人同士でも同じです。
自己紹介で大事な点は、マナーとしての名刺の差し出し方だけならマナー本を読めば済むことで誰も苦労は無い。そうではなく、相手の注意を惹くために個性的な「人柄」を印象付ける姓名の名乗り方に若干なりとも工夫が必要でしょう。たとえば、
「はじめまして。昨日電話を差し上げました池実(いけみ)啓(けい)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。上から読んでもいけみけい、下から読んでもいけみけい、中にみ(実)のある 池実 啓とご記憶いただけますと幸に存じます」と印象付ける。
第二は名乗ったら、どういうつながりとご縁で訪ねたかを述べ、相手の興味とあなたを結びつけることです。
「私、佐藤様とは同じ山梨の甲府市の出身で、かつては百石町といわれたところで生れ育ちました。昨日、30年来お取引をいただいております業界の大先輩、宇宙物産の鈴木様が、佐藤様なら快く会っていただけるとご紹介願いました。ぜひお目にかかりたいと存じまして、失礼ながら電話だけでお忙しいところをおじゃまいたしまして申し訳ありません」といった風に。
また、たとえ紹介状が無くても紹介者への敬意を忘れてはいけないでしょう。
自己紹介は名前を覚えていただき、好意と信頼を得るためのものです。その心得としては上手いコトバを並べ立てるより、態度(表情・姿勢・動作・服装)に気を配るべきです。
(1) 明るい声で目を活かし、マスク越しでも笑顔で話す。
(2) ハッキリ、落ち着いた声で話す。せっかちな話しぶりは、落ち着きのない印象を与
える。
(3) キョロキョロとした視線、ソワソワした態度では、相手の信用を勝ち得ない。
(4) うつむいて話をしない。そうでないと何か心にやましいことがあるのではと勘ぐら
れないとも限らない。
面談が上手くいくか否かは、アプローチの仕方、第一印象の与え方いかんにかかっているのです。自己紹介の目的を考え、好意と信頼を得るご自身の<セールスポイント>を「YG(矢田部ギルフォード)性格検査」などで自己分析し把握しておくことも役に立つと思えます。
なお、平常時であればセールスが目的の場合はあまり長く話さずに、一回当たりの面談時間は15分~20以内を目途とし、逆に訪問回数を増やすことも効果があります。
早いもので今日は立冬です。寒さが本格化する前の冬支度はお済でしょうか。『備えあれば憂いなし』。
新型コロナは一服感がありますが、油断大敵。並行してインフルエンザ感染症の流行が懸念される季節に入っています。業務多忙でも時間を捻出し未然防止の「ワクチン接種」も済ませておいてはいかがでしょう。この後も終業時刻までお元気にお過ごしください。ありがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
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