『社員研修』 (266) 「SNSのご時世でも 好かれる人の真理」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。終業時刻が17時の方はあと20分程で退社時間帯に入るのでしょうか?
今回は人に起因することでの「部下・後輩」の指導に当たる方および「転職希望者」並びに「転職予備軍」の方々への参考にしていただければと考え『人間関係論』の視点からまとめた内容をお話します。お時間ができた時に御覧願えれば幸いです。
さて、世間には犬および猫が生理的に合わない人がいます。中には幼児期の怖かった体験がトラウマとなり殺意を抱く人もいるとは獣医さんから聞いたことです。
そのようなこともあり自分の好みを押し付けると何かと問題が生じるので注意が必要です。そこで難しいテーマですが、再度「Y理論」の視点から話を先に進めます。
ペット同伴ホテルへ行くと分かりますが、犬好き猫好きの方には、犬・猫はあまり噛みついたり吠えついたりはしません。何故だかお分かりですか?
犬好きの人は犬が好きだから、犬を見ると「あれッ可愛い犬だな」という顔をしちゃうんですね。「何犬かな、それともミックス(雑種)かな?」と、興味を示す。「あッ可愛いナ!」という気持ちが<声・表情>になって出る。
実際そうでしょう。これまでにも申してきたとおり、「外面は内面の表れ」。好きだから無意識のうちに<表現>しちゃうわけです。そして、ワン公はその顔を見て「あッ僕のことを好きな人がいる」と分かってそのワン公が寄ってくる。同じくネコ好きにはネコが寄ってくる。農家の人に聞きますと、豚好きには豚が寄ってくるそうです。
<好きになるから好かれる>というのは、この論理です。
その点、ジェラシイー・エンヴィー渦巻く世間には何故か反りが合わない、あるいは馬が合わない人がいるものです。このことは、あなたも人間ですから例外ではないと思います。
次はアメリカの哲学者の言葉ですから、いい加減には聞けません。
『君が鏡に向かってチョッと顔を変えてみたまえ。君がニコッと笑ってみれば、不思議と向こうが笑い返す』
「馬鹿!当たり前のことじゃないか ‼」と怒らないでください。これを『鏡の哲学』といいます。こちらがいいから相手がいい。こちらが悪きゃ向こうも悪いんですよ。こちらがしかめっ面をしているのに、鏡に映った顔がニャッとしたらこりゃ〝お化け〟です。そんなのは当然のことだという方は、<人間関係論>を語り合えない方かもしれません。
自分が相手を嫌っているのにその相手からは好かれたいというのは「ムシのいい話」です。
ただ、「この野郎生意気でどうもムシが好かネー」あるいは「あの野郎コンチクショウだ」と思っていると、不思議とその人数分だけ相手からも嫌われているものです。
つまり、相手の問題ではなく自分自身に問題があるのかもしれません。相手をそうさせていることに何故気がつかないかともいえます。この辺が大事なところでしょう。
他人を変えることが難しければ、どうするか? 仕事を進める上で支障があるようであれば、あなた自身を変えることが早道です。
長所ばかりの人間がいないのと同様、短所ばかりの人間もいません。相手の嫌な面ばかり見ていないで良いところにも目を向けることです。夫婦間でも同じでしょう。
どうも〝人嫌い〟という人は、人の悪いところばかりに目がいくものです。私もそうでしたが、人の弱点だけを見ていると何故か良いところには目を瞑る。ところが、人を好きになれる人は逆なんですね。
例えば、「あの野郎せっかちだ。あわて者だ」と言いますでしょう。裏返して良く言えば〝頭の回転〟がいいということです。同様に、「あの野郎グズだ!ノロマだ!」も裏返してみれば、「落ち着いている」ということです。
つまり、性格は表から見れば良く、裏側から見れば悪くなるものです。どちらも「真」であり、あなたも例外でないと考えますが、いかがなものでしょう?
その点どうなのでしょう? どうも人が好きになれないのは、いつも悪い方悪い方と見ているからでそれを切り替えろと言われますが、確かにそうですね。意識して相手のいいところを見て相手を大事にしてあげることが大切なことといえましょう。
以上、縷々申し上げてきましたが、人を好きになるから人から好かれる。しかも人から好かれるような人は、また、自分が好きになる。つまり、グルグル回って循環しているわけです。
しかし、自分が好きになれない人はやはり相手を好きになれない。すると、相手から嫌われる。また、自分が嫌いになっていく。これを<人間関係の悪循環>と言います。
ですから、できればこの悪循環を断ち切っていきたいものです。夫婦をはじめ男女間にどの程度通用するかは疑問であり、実際には簡単なこととは思いませんが・・・・・。
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最後は上記についての所感です。あなたが管理者であるならば、部下を生かすための「性格分析」(長所・短所)は機械任せではなく、日々部下と接触する上司にとってその把握が「適材適所」を考える上では表現力も含め重要な業務です。
Z世代がどのように<自己向上の意欲・努力>をしているかは知りません。先月報じられたニュースでは、数値が層別されていないため数値結果の詳細が全く分かりませんでした。
ただ、「昇進・昇格」に関心が薄いという意識調査結果は<人の欲求>からみても『事実』が反映されているとは思えず、『合理化』の表れと感じます。ゼネラリスト・スペシャリストを除き実際には家庭第一に加え諦めの心境と思えることがあります。
そのため本業での職務充実および職域拡大を図ら(れ)ず結果して副業に目が向いている場合もあるでしょう。
また〝ほったらかしのバッサリ〟は<職場の核>となっている「就職氷河期世代」以前からあったことで格別珍しいこととは思いません。「承認欲求」を満たされない部下がモラールダウンし退職するのはむべなるかなと思えることもあります。
それでも「立つ鳥跡を濁さず」といいます。「就業規則」を知ってか知らずか退職手続きを人任せにするのは職場事情がどうであれ、ビジネスパーソンとしては情けないことです。
「余計な心配 大きなお世話」と分かってはいても賃金を含む雇用条件が落ちていくケースを見聞きしていると他人事と思えません。将来ニートへの道を辿るケースも連想されローン返済不可から自己破産さらには「欲求不満行動」として最悪その先が危惧されることがあります。
スマホ一つで容易に入社できる企業は、人材より人手を求めているかもしれず、試用期間を経ずして簡単に辞めることになるかもしれません。将来を託せる会社かどうかは判断材料としての情報収集に手間を省かず、配偶者を決めるのと同様に慎重に決めたいものです。
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SNSの忙しないご時世です。人の人たる所以としての<創造力を発揮>していくためには、ネットでコンチネンタル・タンゴ「ジェラシイー」(アルフレッド・ハウゼー)でも聴きながら気分転換を図り<考える時間>をお持ちになることをお薦めします。
では、今年は社内外での新年会のお付き合いは昨年より多くなるのでしょうか? お得意先への年始挨拶回りあるいは残業なさる方はお疲れ様です。退社後は足元に気を付けてご帰宅ください。ありがとうございました。
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
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