『管理者研修』 (418) 「十人十色の部下を 動機付けるには ボタンを的確に押そう」
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寺子屋ラッキ
おはようございます。人の欲求と目標を結びつけ、ある行動を起こさせ方向づけることを『動機づけ(モチベーション)』といいます。動機づけ理論の詳細は、アメリカの心理学者マズローの「欲求五段階説」あるいはハーズバーグの「動機付け・衛生理論」など『行動科学』の専門書で研究していただくこととして、興味ある方(お忙しい方)は以上朱記した三つの言葉をキーワードに検索し知識の習得をお図りください。
ここでは「寺子屋」として新人でもわかるよう内容をくだいて説明します。
古今東西、人を動かす名人は、この動機づけのボタンの押し方をチャンと心得ている。そのように評価される人たちは相手の関心を惹く五つの話題を用意している。この世に無感動な人は皆無といってもよいでしょう。次の五つの「話題」には、個人差はあるものの「人の心」に触れる強さがある。たとえば、
1.自分達の職場の話題
2.家庭と家族の話題
3.仕事についての能力と名声の話題
4.健康の話題
5.趣味をはじめとする娯楽の話題
などが考えられますが、あなたの場合はいかがでしょう?
相手を動かす話し方とは、欲求が何によって惹き起こされるかを知り、その欲求を相手に意識させ動機づけの〝ボタン〟を押すことです。
職場リーダーなら部下を、営業マンならお客様をどうしたらこちらの意図することを相手に行動させることができるでしょう?
それを考える前に、〝“強制〟”ではなく何が相手を行動に駆り立てるかを考えるべきでしょう。
それでは、相手の欲求に働きかけ動機づけるにはどうしたらよいでしょうか。職場リーダーが部下を動かすためには、最低限次の三つが考えられます。
第一は、潜在的欲求を引き出すこと。その欲求を部下が意識できるように色々な目標を与え、そのきっかけがどうしたらできるかを考えることです。自ら積極的に取り組む気持ちにさせることです。
第二は、欲求が顕在化したならば、実現できる場作りを工夫すること。実現できる場は身近な方がよいでしょう。そのためには、早く、正しく、安全に、楽にできる方法を示してやることです。
第三は、その欲求を強めることで、部下の満足が得られることを理解・納得させること。部下には、その努力の成果が具体的にイメージできるように工夫することも大切でしょう。
要するに、あらゆる場合の人を動かす狙いは、管理者自身とあなたの考えを部下が受け止められ易くすることです。
たとえば、あなたが恋愛した場合、相手にあなたを売り込み、あなたを買わせる努力をしなければなりません。
仮に、恋敵(こいがたき)が出現したとしても、ひるむことなく説得攻撃をかけるのと同じです。あなたが傍観していては敗者となります。早く彼女(彼氏)のハートのボタンを押した方が勝ちです。ボタンの押し方を躊躇していると、最悪永遠の敗北者となるように思えます。以上をヒントに、あとはあなたの職場実態に合わせてお考えください。
部下のモチベーションを図るためには、日頃から部下の行動を注意深く観察し、ボタンを的確に押そう。
では、今日も一日お元気で。ありがとうございました。
【参 考】 「中学国語で教わった 石川啄木(いしかわ たくぼく)の短歌」
『はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり じっと手を
見る』
(注)実質賃金率は上昇しても、今朝の物価高騰ニュースを見て突如思い出した言葉です。
個人的には同感できますが、どんなものでしょう。今回のブログ記事とは関係ありませ
ん。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
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