『話し方研修』 (310) 「対談の進め方は 目的意識を持って テレビを教材に」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。昨晩の民法番組での司会者は「喧喧諤諤(けんけんがくがく)」と言っていた。本来は「侃々諤々(かんかんがくがく)」か「喧々囂々(けんけんごうごう)」のどちらかである。芸能人司会者による娯楽番組である。一時期新聞を賑わした話題であるが許容範囲の範疇に入ったのかどっちでもいいことなのかもしれない。
さて、今日の昼のNHKでは「紅白歌合戦」の名司会者として全国に名を馳せた宮田輝と高橋圭三の両氏がビデオ放映された。司会者は司会・進行役であるが同時に<ムードメーカー>である。そのため宮田氏は出演者が決まると一人一人について当時は週刊誌等で情報を収集し一か月強かけて準備に専念する。会場で話すのはその一部である。当日は歳末の町へブラリと出かけて放送開始直前に会場に戻り大晦日の雰囲気を伝えた逸話が残っている。
『話の巧拙の決定権は聞き手にあり』。SNSのテンポの激しい混沌とした時代、現在の司会者は喋りまくるのがサービスと考えているのか、昨年一年の来し方を振り返るムードづくりが感じられずうるさく聞こえたがどんなものでしょう。
司会者は目立たず騒がず主役である歌手をそれぞれに引き立てる脇役に徹する。個人の好みの違いかもしれないが、ここに司会者が芸能人であるかベテランアナウンサーであるかの違いがあるように思えます。
そのようなこともあり『実践的話し方』は、娯楽番組とは別に「目的意識」を持ってテレビを生きた教材として参考にしても良いように思えます。
たとえば、人が自分の考えを理解・納得させ、相手を動かす目的の話し方を『説得』と言います。ビジネス現場での依頼・交渉とか商談では、対談形式で行なわれることが多いでしょう。
『対談』は目の前に相手がいる。基本的には一対一のパーソナルコミュニケーションです。心の距離を近づけるには、マンツーマンの対談が一番の近道です。
その点、改まった席上でのスピーチは大勢の人が相手ですから、どうしても裃(かみしも)を着けた調子になりやすい。そのため、親近感が深まりません。
対談は、話し手と聞き手の<共同作業>です。一方だけがしゃべりまくっては聞き手に飽きられます。話すことと聞くことは<表裏一体>でなければなりません。これは恋人同士がデートする場合であっても同じです。
しかし、相手が怒ったり悲しんだり興奮したりしている時は、聞き手に回るべきでしょう。これがお客さまからの「苦情処理のコツ」です。
対談についてはここまでとしタイトルを替え次回に続けます。ありがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
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