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『管理者研修』 (423) 「ポケベル時代での チョッといい話」

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寺子屋ラッキー


 こんにちは。私にも限られた数ですが持ちネタがあります。今回はその一例です。前にブログ講演会『リーダーシップ』シリーズの中で紹介したことがあります。国立大学合格発表時期がくると当時を思いお越しながら投稿することにしています。


 さて、東京大学は10日、2024年度の入試結果を発表するとのことです。毎年この時期になると想い出す私の好きな話をご紹介します。


 今回申し上げることはベル打ちを得意とした女子高生にも人気のあったポケベル当時の古い話です。今年4月から進学・就職で家を離れるお子さんだけでなく、大きいお子さんがおいでの方は、次のお父さんと息子の話を「空(から)の巣症候群」の参考事例としてもチョッと聞いてみてください。 


 太郎君は、高校3年で大学進学希望者だった。彼は東大を受けたかったが、担任は現役ならば東北大をと薦めた。そこで、先生のアドバイスどおり東北大を受験した。  
 受験後東京へ戻って発表を待った。自信もあったのでしょう。SNS到来時代の前である。結果は記念に残るようにと、電話ではなく電報で知らせてくれるようにと既に進学していた高校の先輩に頼んでおいた。
 当日を待って電報がきたらすぐ父親の会社へ電話をして、合格した旨を知らせるつもりでいた。


 発表当日に至急報がきた。『サクラチル ザンネン オチタ』


 彼はショボンとしてしまい、父親へ「お父さんすみません。今電報がきたんですけど、僕落ちました」と言いたかったが、結局自分では電話できなかった。見かねた母親が代わりに結果をご主人に知らせた。父親が奥さんに言った。「太郎を電話口に出しなさい」  


 てっきり叱られると思った太郎君は、「お父さん、すみませんでした」と、一言いうのが精一杯だった。それを聞いた父親は、 「何を言ってるんだお前は。お父さんはチットも怒っちゃいないよ。いいかいお父さんはナ、本当は嬉しいんだよ。だってそうだろう。お前が受かってりゃ、4月からは仙台行きだろ。お父さんと生き別れじゃないか。それがもう一年一緒に暮らせるんだぞ。来年はしっかりやれよ。頑張れ!」
 父親はもっと励ましてやりたかったが、息子は一方的に電話を切ってしまった。  


 ご主人が家へ帰ると奥さんから「あなた太郎に何をおっしゃったの? あの子泣いてましたよ」と告げられた。父親からこういう言葉を言われたら、息子としてはそりゃ嬉しいですよネ。彼は一年浪人して翌年は希望通り合格したそうです。このようなお父さんはいいですよ。  


 それをですね。うっかり、「馬鹿モン ‼ だから滑り止めも受けとけとあれほど口を酸っぱくして言っただろうに。お前はもう子供じゃないんだぞ。浪人することで母さんが家計のやりくりでどれだけ苦労するかを少しは考えてみたことがこれまであったのか。違うかね。第一な、・・・・・・」といえば、「そりゃそうだよ。親父の血を引いてるからな」と反発されることになったかもしれません。  


 サラリーマンの内面的態度形成の要因には、これまでにも申し上げてきたとおり育った「家庭環境」、殊に『家庭内リーダー』である<親>の存在が大きく影響します。
 既に50代入りした就職氷河期育ちの太郎君も、おそらく上司・同僚・お客様に<心配り>のできる「後継者育成」にも熱心なビジネスパーソンとして活躍していることでしょう。 


 以上は「家庭内リーダー」としての『親』の子供に対する<思いやり>の家庭事例として機会があれば紹介しています。お読みいただきありがとうございました。


 では、今日は「桃の節句」のひな祭り。 真冬並みの寒さですが、どこかで春が生れていることでしょう。お宅では五目ちらしと蛤(ハマグリ)のお吸い物が用意されあなたのお帰りを待っているかもしれません。間もなく終業時間帯に入ります。帰宅時は足元に気を付けてお帰りください。ありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
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