『社員研修』 (276) 「禍福は糾える縄の如し 抜擢人事に(も)備えよう」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。今日は「雪の2・26事件」があった日です。持ちネタとしてのエピソードがあります。しかし、太平洋戦争もご存じない世代が増えている現在、採り上げる話題とは思えないためブログ内容を差し替えることとしました。
さて、誰がいつから言い出したのかは知りませんが、『名選手必ずしも名監督ならず』という言葉があります。言い得て妙であり、サラリーマンも例外ではないでしょう。
働き方改革が問われている現在、職場で日夜奮闘している上司を見ている一般社員の中には、「俺(アタシ)は昇進してまで苦労したいとは思わないナ。それよりも今の慣れた仕事が性に合っているから、このまま続けられりゃそれでいいや」という方もいることでしょう。
しかし、経営資源としての人を採用し<お金・時間>を投じてきた会社には全社的視点での都合があり、個人的事情を会社がどの程度斟酌するかは別として、このご時世本人の希望が必ずしも叶えられるとは限りません。
当ブログの「職場第一線リーダー」は、だいたい課長相当職(特別管理職)を念頭にこれまでお話してきました。あなたは、今は未だ部下のいない中堅社員の立場であれば、おそらく専門性を発揮して担当業務に精励なさっていることでしょう。
とにかく職場では、現在チームリーダーではなくても後輩のリーダーではあります。あるいは妻帯者であれば、家庭のリーダー(?)であることには間違いありません。
経済紙あるいは業界紙の人事異動欄を見ていても、企業ではこの混迷の時代を乗り切るために様々なプロジェクトチームが組まれていることが類推できます。あるいはタスクフォースの名称で編成している会社もあることでしょう。
貴社の人事規程がどのようになっているかを知りませんので、プロジェクトチームのリーダー起用に人事異動発令が伴うかどうかは、部外者には分かりません。
ここで申し上げたいことは、小集団活動のリーダーを除き、そのような臨時組織のチームリーダーにあなたがいつ任命されないとも限らないということです。
仮に、ベテラン上司が仕事の疲労で長期入院したとすると、職種によっては空きポストのままにできず、後任を他事業所あるいは他部門から適任者を求めるとは限りません。年功序列型雇用形態が廃止されているかどうかとは別に、たとえ年次的には若くても当該職務に精通したあなたを会社が期待し、急遽抜擢する可能性は十分考えられます。
そのようなことから実力があれば、いつ「白羽の矢(いい意味での)」が立つか分かりません。その時になって戸惑わないよう自己の担当業務だけではなく、前に『上司補佐五つのリクワイヤメント』に記載したとおり、普段から上司の「代理・代行」ができるようにも努めたいものです。その姿勢がプロであり,これからの<生き残るサラリーマン>の〝あるべき姿〟とも言えましょう。
仕事が人を育てます。換言すれば、仕事を通して人は育ちます。仕事が社員の「潜在能力」を引き出し人的資源に資することは、OJTに当たるあなたの上司も例外ではないでしょう。
そのようなことから、若手社員も上司先輩のバックアップができるよう、やはり自己の担当業務だけに拘らず、仕事の幅を広げておくことをお奨めします。
そのためには、「自己啓発」をするだけでなく、同僚同士「相互啓発」できるのが〝あるべき姿〟です。
人材は会社の財産であり「企業の宝」です。このような『職場風土』が形成されれば組織としてのメリットが発揮され総合力はアップし、この混沌とした時代を乗り切ることができるものと考えます。
なお、職場が人材育成面では<不平等の平等>が許される厳しい世界であることを承知で申し上げています。ビジネス現場での『自己啓発』については、タイトルを替えこの先ご一緒に考えて参りたいと思います。
では、今日も一日お疲れ様でした。ご覧いただきありがとうございました。
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
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