『話し方研修』 (242) 「人間関係を円滑にする 会話の目的と機能」
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寺子屋ラッキー
おはようございます。何事もそうですがTPOに応じて目的をしっかり掴んでの行動は、非常に大切なことです。『目的』だけは忘れない。これだけは敢えて強調したいと考えます。職場での話も同じです。
したがって、目的を達成できない話は効果があったとは言えず、『上手な話し方』とは言えません。「報告の仕方」でも申し上げた通り、場合によっては〝雑音〟であり、逆効果になることもあります。『会話』にしても然りです。会話の目的を覚えておいでですか?
会話の目的は、日常の『人間関係』を円滑にすることです。会話は話し方の巧拙よりも、お互いに「共通の話題」で会話(快話・回話)とするのが好ましいあり方です。
でも、どうなんでしょう? 実際には「日常会話」でのつまらないことで角突き合い、本来なら最も良い人間関係の〝はず〟の夫婦間でも、いつ『信頼関係』が崩壊しないとも限りません。ビジネス現場では〝何をか言わんや〟で「油断禁物」です。
反面、虫が好かなかった相手と出張した折に同室となり、素面(しらふ)での会話を交わすことで誤解が解け、『昨日(きのう)の敵が今日の友』になることは決して珍しい話ではありません。
その点、世間には人見知りの性格だけでなく人付き合いが煩わしく不得手とする人がいます。そのため周囲との折り合いが悪く孤立化することはどこでも見かけることであり格別視することではありません。
あなたもご存知の明治時代の文豪二葉亭四迷の『浮雲』に登場する主人公「文三」も同じです。せっかく処遇が上がったのにもかかわらず上司と折り合いがつかずやがて職場に居づらくなり退職していく行(くだり)が印象に残っています。
余談はさておき仕事を進める場合、コミュニケーションの良し悪しで仕事の「成果」が変わってきます。情報過多のSNS社会だからこそ殊のほか大切なことです。
風通しの良い職場とはノミュニケーションの有無でもなければ「仲良しクラブ」でもありません。
職場での仕事をスムーズに行うためには、相手により適度な「車間距離」を取りつつも『コミュニケーション』を円滑に図り<話す・聞く>必要があります。
そうでなければ、企業・官公庁・団体などの組織内における<情報の共有>が図れず業務に支障を来さないとも限りません。情報過多のSNS社会だからこそ殊のほか大切なことです。
テレワークの時代、人前でスピーチする機会は減っているものの会話は煩わしく思っても交わすことでしょう。繰り返しになりますが、日常会話というものは休憩時間・時間外にメンバー同士で相手との共通の話題を切り出し、あとは上手な<質問・相づち>で会話を弾ませるのが〝理想〟です。
では、今回はここまでとします。ありがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
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