『管理者研修』 (238) 「管理者に バイタリティーが 求められる理由(わけ)」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。既に申し上げた通り業務遂行能力には、知識・技術(技能)だけでなく、態度・意欲も含まれます。態度面で管理者にとってぜひとも必要なものの一つに<バイタリティー>があります。
では、バイタリティーとは何でしょう?
それは旺盛な<生命力・活力・持続力・生活力>などのことです。こうした力をもっている管理者は、どんな苦境に立たされてもそれを跳ね返す力、不撓不屈の精神に満ち溢れています。換言すれば『やる気』とも言えます。
常に物事を『プラス思考』で捉え、〝何とかなるさ〟とあらゆる困難をも物ともせず、たえず前進していくことができるのです。コンピュータ付きかどうかは別としてあたかも<ブルドーザー>のような感じを受けることさえあります。こうした性格形成は、管理者自身の家庭環境および教育環境による生育歴だけでなく、サラリーマンになってからの『成功体験』を通しても知らず知らずのうちに身に付いていきます。こうした力は、潜在意識(右半球脳)面で考えれば、本来誰でもが持っているものなのです。
しかし、人は誰しも精神的に強いようでいても、追い詰められると脆(もろ)い面を露呈することがあるものです。管理者の中には無気力な態度で毎日を送り、それが自分の宿命でもあるかのような〝錯覚〟に陥っているのではないかと思える人がいます。おそらく役職を拝命した当時は意気軒昂だったのでしょうが、人に言えない大きな挫折感を味わい、いつしか消極的姿勢になってしまったのかもしれません。
ただ、こうした上司の態度を部下達が 「反面教師」として捉えてくれればいいのですが、どちらかというと無意識のうちにマイナスの影響を受けるようになることが懸念されます。
昔から、『子は親の背を見て育つ』と言います。また、『兵は将の顔を見て動く』とも言われます。部下も上司の内面的・外面的双方の『態度』により自然に感化され、影響されるものです。管理者にバイタリティーが求められるのはこういうところにも理由があるわけです。
部下の求めるリーダーは、おそらく「ひ弱な山羊」ではなく、「逞しいライオン」を求めていることでしょう。そうでなければ、大切な『家族』を抱えた部下は、安心して上司に付いてはいけないように思えます。<逆境時>こそ管理者の真価が問われるときでもあります。活気溢れる職場づくりをするためにも、職場リーダーは<バイタリティー>をもって、職場管理に当たってほしいものです。
上司は<部下の鏡>です。したがって、リーダーは「明るく元気に颯爽」として行動することを習慣化できることが理想です。そのため先ずは〝先手〟の気持ち良い朝の「挨拶」から始めましょう。その理由および仕方は説明済みですので割愛します。
夏本番に向け暑さが増していくこの時期ご自身を鼓舞するには、女性リーダー向きとは思えませんが旧制第一高等学校寮歌『嗚呼玉杯に花受けて』あるいは旧制第三高等学校寮歌 『逍遥の歌 紅萌ゆる岡の花』をYouTubeで聞いてみることをお勧めします。(ボニージャックスで聞いても古い感じですかね?)
とにかく職場リーダーは心身共に健康で、職場の《核》としてマネジメント活動での成功をお祈りします。では、また。ごきげんよう! ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
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