『社員研修』 (200) 「もとより人は群棲動物 一人では生きられない」
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寺子屋ラッキー
おはようございます。今年度もお越しいただきありがとうございます。よろしくお願いします。
人は他人の話しを「聞く」よりも「話す」方が好きな動物だとしてこれまで職場事例を交え申し上げてきました。しかし、人様々です。当人の<性格>あるいは<置かれた環境>にもより一概には言えません。
アメリカでは孤独な老婦人が謝礼金1$(?)による電話での話し相手を広告で募ったことが書籍に紹介されていた。反応は無かったとも書かれていた。山口県へ出張した折ホテルで夕食後マッサージ師さんから資産家のやもめ暮らしの年配ご婦人が愚痴話を聞いてもらうため便利屋さんを有料で招く人がいると聞いたことがあった。
これと同じくただ心を開いて話せる相手がいないというだけでSNSでは満たされず、実際には淋しいのではないかと思える方が広い世間にはおいでです。
例えば、純朴な若者が地方から〝生き馬の目を抜く〟都会へ出てきたものの水が合わぬことから無口となった。そのため「あの人チョット変人じゃない」という決め付け方をされ<損>をしているケースも数は少ないもののあることでしょう。
「ナニッ? 絶交だって⁉ 何だよ藪から棒に。絶交、結構、それもいいだろう。これまでだ。じゃーアバヨ ‼」と、『自由選択的人間関係』なら男女間も含めあったとしても、<強制的人間関係>の職場となるとそうは容易(たやす)くいかないように思えます。
それでも世間には「俺(あたし)は、孤独を愛するタイプでね。話すのは煩わしいし嫌いだネ」とか、「あたしは一人でいたいの。ほっといてよ!」いう人も昔からいるようです。
ですが、果たして〝本心〟なのでしょうか? 夜寝る時になって布団を頭からスッポリかぶりシクシク・オイオイ泣いていた人もいたことでしょう。
フランスの小説家バルザックは「孤独はいいもんだ」と言っている。それでも直ぐに「けれどもまた『孤独はいいもんだ』と話し合える<相手>がいることは〝もっといいこと〟だ」とも付け加えている。
その点アフターコロナ禍のご時世であっても、とかく人は群れたがるのはおそらく諸外国でも同じでしょう。殊に日本人は、仲間を「村八分」にしても二分は救う機会(敗者復活)を与える義理を重視し人情に厚い国民性の民族です。オンライン職場のあなたの周囲ではいかがでしょう?
ときに医療技術の革新で世界一の速さで超高齢化社会が進展しています。ネットの訃報を見ていると男性はそろそろスピードダウンしてくるように思えます。そうした中で厚労省試算によりますと、2025年の来年からは65歳以上の高齢者の2割が認知症を危惧される時代です。
約半世紀前の有吉佐和子著のベストセラー小説『恍惚の人』(森繫久彌主演)あるいは映画『花いちもんめ』(千秋実主演)に出てくる主人公と同様になっては、分からなくなる本人(男女共)は良しとしても一人では生きていけません。
世話する家族が困るでしょう。だからと言って限られた施設へ入所しお世話になるには費用がかかります。「いやーですね~」では、問題は解決しません。
核家族化で長男・長女が結婚する時代です。子供がいない場合の面倒は誰が見ることになるのでしょう。
因みに民法877条1項は、「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある」と定めています。これが「自分(成人を前提)の親及び兄弟姉妹に対する扶養義務」の根拠規定になりますが、努力規定です。どの程度期待できるのでしょう。
ともかく家庭事情で主夫あるいは主婦と立場が異なっても配偶者同士は幾つになってもお互い労(いた)わる仲でありたいものです。
併せて悔いのない人生を送るためには『年金制度』も含め<世代間扶養>の在り方を時間ができた時にでも考えてみてはいかがでしょう。
では、気持ちも新たに前進あるのみ。今年度も大いに頑張ってください。
👉 出発進行ヨーソロー 。
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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