『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (329) 「モラール低迷期の 部下への啓発奨励・援助について」

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寺子屋ラッキー


 おはようございます。 


 さて、人は本来他人から何かを一方的に言いつけられる(強制される)ことを好まないものです。そのため「命令の与え方」を強制の度合いに応じて五つのパターンに分け申し上げたことがあります。これは「注意・忠告」を始めとする部下指導についても同じことが言えます。


 経営資源の効率的・効果的な活用が図られている現在、重点指向した企業内集合研修の企画も〝機会費用〟まで勘案すると上層部の決済を得るのは容易とは思えません。
 仮に社外講師による研修会が開催される運びとなった場合、受講対象者の各所属長宛てに
出席配慮の実施文書が通知されることでしょう。


 そのような場合、対象者へ何ら〝動機付け〟もせずに「この忙しい時に研修とは困ったもんだ。オィ松木、 お前は手が空いているようだから案内書をよく読んで代表で出席してくれ。人事課長には私から連絡しておく。頼んだぞ!」と、一方的な業務命令で研修会へ参加させることは、受講後の効果面からも好ましいことではありません。


 殊にヒューマンアセスメントの一環として実施される研修会出席の場合、言われた部下は人事担当役員へ回付されるであろう受講報告書の書き方が分からず受講前から憂鬱になっては主客転倒といえます。


 日進月歩、時には秒針分歩とも思えるスピードで進む変化の時代、「現状維持は退歩」です。自己啓発の必要性はその強弱があるものの、部下は誰しもが分かっていることでしょう。だからといって管理者から一々ああしろ、こうしろと言いつけられると反発を覚えるものです。
 そのようなことから、最も望ましいやり方は職場の中に自己啓発(できれば相互啓発)ムードを醸成し、部下自身に自主的な方法で<能力開発>の必要性を理解納得させることが大事です。そのため部下個々人への刺激の与え方を創意工夫したいものです。


 部下が自己啓発に熱心に取り組み自己の啓発目標に向かって努力するようになれば、管
理者が求めている業務遂行能力も伸び、それによって職場の業務目標がより良く達成でき
ることが期待できます。


 では、部下に自己啓発を奨める場合、どのようなことに配意したらよいのでしょう?
 先ず考えたいことは、「学習意欲」を喚起することです。そのためには部下に自己啓発のメリットを考えさせ、小さな啓発目標を達成していくことが自信につながることを理解させることです。
 ただし、その場で納得を求めることは〝せっかち〟とも言えます。本人にも考え〝気付かせる〟時間を与えることが大切です。


 そうすることによって部下各人への管理者の〝刺激〟が適切であれば、部下の心の内に
学習意欲を引き出し具体的行動に繫げることは、〝バラツキ〟はあっても可能でしょう。
 また、方法無き努力は「労多くして功少なし」です。具体的な方法・内容などについて部下から相談された場合は、部下個々人の現状レベルを把握・評価している管理者が期待レベルに基づく適切なアドバイスができるようにしたいものです。


 今日は土曜日でも週休二日制の勤務日のため出勤し期末業務処理に追われるビジネスマンはおいででしょう。
 ビジネスパーソンといっても人様々です。中には休日出勤し人気のない高層ビルのオフィスから窓外に目をやりながら
 「本日天気晴朗ナレドモ波高し」と、
 日本海海戦主席参謀秋山真之中佐(のち中将)の心境で経営戦略の具体的展開策を熟考中の、トップを補佐する上級管理者もおいでのことでしょう。


 では、令和5年度最後の素敵な週末をお過ごしください。ありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』  (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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