『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『話し方研修』 (269) 「話の単調さを無くすため 抑揚を付け 立体化を図ろう」

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寺子屋ラッキー


 こんにちは。テレビでの国会中継では質問者が舌鋒鋭く質問し攻寄る場面があります。見ていて大変小気味よく勉強になります。それに対し答弁側も一歩たりとも踏み込ませないよう応酬するものの役人(官僚)が作成した国会答弁書を一字一句間違えないよう「棒読み」する閣僚もいる。腹の内を見せないためか能面のように声も含めて「無表情」ではいくら良い内容でも国会中継を視聴する聞き手(国民)はげんなりする。
 同じくプロサラリーマンも話の効果を上げるには、単調な話にならないよう多少でも抑揚をつけることを心がける必要はあるでしょう。


 でもどうなのでしょう? たとえば、お客さま・経営幹部に対するプレゼンテーションの場では、パワーポイントの作成には工夫が見られるものの、プレゼンターの話し振りが平板で「感情移入」がないため<訴求力・熱意>が感じられず、今一つだと思えることがあるのは私だけでしょうか。


 職場では、朝礼・ミーティング・夕礼・会議のほか、説明会・報告会・安全大会・小集団改善活動発表会など大勢を前にして話す機会は多い。それだけでなく管理者は、職場マネジメントの各側面においての話でも、部下への説得、指示・命令、注意・忠告する場合も出てくる。そうした時に<イントネーション(抑揚)、プロミネンス(強調)、インターバル(間)>について意識することは大事なことと思えます。


 話し方には原則・規則・条件などがあり、これらの知識はネット、本からの習得が可能だが、例外もあります。また、話し方のテクニックを体得するとなると容易なことではありません。話の効果を上げるためには、<言葉・声・態度>の三つを上手く使うことを以前おすすめしました。あなたが〝本気〟になって訓練すれば、「声」を鍛えることは可能です。


 人前で話す時には「準備なくして話なし」。サラリーマンはプロの物書きではありませんから、人前で話をする場合の〝草稿〟も必ずしも名文が書けるとは限りません。
 しかし話す場合は、仮に草稿はまずくとも、声の表現力である程度はカバーできるものです。そのためこれまで声についての「訓練方法」のいくつかを紹介してきました。また、いつでしたか次のような宿題を出したことがあります。


【宿 題】
 下記の(1)は説明するつもりで普通に、(2)は暗く、(3)は明るい調子で読んでみてください。できれば、ICレコーダーに録(と)り、自分の声を再生して聞いてみましょう。自分で満足できるまで繰り返すことです。


(1) 「この道を200メートルほどまっすぐ行き、銀行の角を左に曲がるとその学校が見
     えてきます」
(2) 「このたびはご愁傷さまでございました。つつしんでお悔やみ申し上げます」
(3) 「それでは、お二人のスタートを祝って、皆様と共に乾杯したいと思います。おめ
     でとうございます」


 ただ、発声練習の方法を紹介したからといって、果たして実践なさった方はおいでなのでしょうか? おそらく皆無でしょう。何故なら、プロサラリーマンは業務知識を増やすことが第一で、<発音・発声>では困っていることが少ないからだと推測します。


 では、飛び石連休を心置きなく休めるよう月末業務処理にお励みください。ありがとうございました。



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『管理者研修』 (322) 「部下育成のため 意図的・計画的な 課業再配分を」

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寺子屋ラッキー


 おはようございます。


 管理者に求められる姿勢に「率先垂範」があります。そのためには「できないことは言うな。言ったからには必ずやれ!」これが率先垂範の一つの条件です。
 さらに言えば、部下にこうしてほしいと思うことは、自分から進んでやるようにしたいものです。これにより部下からの信頼感が高まり、「リーダーシップの発揮」が期待できます。


 それだけでなく会社の将来を考えた場合、管理者には次世代を担う「ゼネラリスト」だけでなく、職場メンバーを指導・育成する役割・責務があります。
 しかし、仕事が専門化し多様化している現在、管理者が当該グループ業務に必ずしも精通しているとは限りません。また、「目標管理」あるいは管理者としての「仕事の改善」だけでなく、『上司補佐』もあり多忙なものです。
 従って、部下への直接の業務指導には限界もあるでしょう。


 そのためには、<OJT>を狭義ではなく広義に捉える必要があるでしょう。その一つに管理者が創意工夫する余地があるものとして、課員の育成的『課業再配分』があります。部下育成の観点からの「仕事の与え方」なら職場実態に合わせ、管理者の権限内での実施が可能です。


 ただ、人(部下)には新しいものへの抵抗を伴うのが普通です。職務割り当ても例外ではないでしょう。また、『仕事が人を伸ばす』とはいえ、『やる気』を失ったサラリーマンにその効果を上げるには、部下との面談では<押付け説得(命令)>ではなく、聴くことに重点を置いた話し合うことで理解納得させる<心理説得>が求められます。


 『適材が適所5年で腐りかけ』とも言われます。雇用形態が複雑化している現在、職場メンバーの総合力を高めるためだけでなく、部下のマンネリ化を防ぎ「モラールアップ」を図るためにも、狭義のOJTは監督者層(係長・職長・主任・班長)に任せ、広義のOJTを<意図的・計画的>に実施する価値があると思えます。


 新年度入りを控え今年度の実績を踏まえ、監督者層を巻き込み検討なさってみてはいかがでしょうか。結果してチームとして生産性アップに寄与できれば、昇進発令による賃金増は無理だとしても昇給・昇格発令による賃金増を実現できることが期待できます。


 今週もお疲れ様でした。では、良い週末を。ありがとうございました。



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『管理者研修』 (303) 「問題意識の醸成は 自己の能力開発と同じく 習慣化を」

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寺子屋ラッキー


 おはようございます。広範囲に晴れているようです。


 さて、ゴーイングコンサーンとしての企業の管理者にはその真骨頂を発揮すべく<需要創造・顧客創造>が求められていることでしょう。御社の経営理念としての『サービスの向上』のスパイラルアップを図るべくマネジメントサイクルを回しに創意工夫されていることと思います。そのためには「問題意識』旺盛な職場風土を醸成することが肝要なことです。


 では「問題意識』とは何でしょう。それは担当業務に関係している問題について、常に深く心を向け関心を持つという「態度」です。また、これを意識的にもつ〝クセ〟を部下にも習慣付けるよう指導することが大切と考えます。


 『問題』はその種類によって一概にはいえないが、普通は部下たちが日常行なっている自分の仕事に対して正しい見方をし、取り組み方をすることによって発見され、さらには<改善>にまでもっていくことが可能です。
 このことは管理者が担当者だった頃自分一人では解決できない問題を同じ職場の仲間たちと研究したり、上司に相談したりして問題解決を図ったことを思い出して頂ければご理解いただけると思います。


 かつての高度成長期の役職者の中には慣習・惰性にドップリ浸かり、改善努力の希薄な人もいたものです。敢えてチャレンジせず、ジッとしていてミスをせず、大過なく過ごせば次のポストが待っている。こうした姿勢では、この混迷の時代を生き抜くことは難しいように思えます。


 問題意識を持たない社員は一体何が要因してそうなったのでしょうか?
 これも一概には言えないが、それは前述した〝慣れる〟ということが一因となっている場合が案外多いように見受けます。


 では、どのような考え方で問題解決を図っていったらよいのでしょうか?
 このことについて非常に役に立つ考え方があります。それは『全てを見よ。そして多くを見逃し、わずかな改善を継続せよ」という言葉です。


 企業規模により一概には言えないものの、あなたはご自分の仕事だけではなく、できれば会社全体の仕事について全てを知ることが必要です。それは自分の仕事との関係を知るために、欠かすことのできないことだからです。
 少なくとも担当業務については、その「全てを知る」必要があります。そうすれば『問題』がどこにあるかということも非常にはっきりしてきます。次に、それらの問題点を評価し<改善>のための本質を見極めるのです。これが『多くを見逃す』ということです。


 次にはその中から本当に重要なことだけを、ほんのわずかで良いのですから、改善し解決していくことです。一度にあれもこれもというのは〝欲張り〟というものでしょう。「労多くして功少なし」とならないよう『パレート(80対20)の法則』に則り、<重点指向>することが肝要なことです。


 社員各自がほんのわずかの改善をすれば、部門全体、会社全体としては大変大きな「成果」を生むことができるのです。しかもこれは時々思い出したようにやっていたのでは、あまり効果はありません。『塵も積もれば山となる』といいます。少しずつでもよいのですからこれを継続しそのことを<習慣化>することです。


 『継続は力なり』という言葉もあります。〝習慣化〟という武器(考え方)は、<仕事の改善>だけでなく、あなたご自身の『能力開発』についても共通していえることではないでしょうか。(タイトルを替え続く)


 では、季節は間違いなく進行しています。変化への適応力を養いましょう。ありがとうございました。
 


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『社員研修』 (191) 「縁は異なもの 味なもの」

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寺子屋ラッキー


 おはようございます。休日朝のご気分はいかがですか? あなたがテレワークの対象ではないとして、現在の職場の椅子にどのような経緯で座り、明日からもこれまで通り座れるよう席が確保されているのでしょうか? 
 仮に末席でも出社したら自席に他人が座りおしゃべりしていたら、上司以外であれば退(ど)くように注意することでしょう。パソコンを机上に置いて開けず朝から気分が悪いですからね。どうなのでしょう?


 さて、人間は馬と同じ群棲動物です。人の協力なくしては生きていけません。あなた自身を売り込むためには誰かと会わなければなりません。人と会って話すのが苦手だからと避けていては、いつまで経っても道は開けません。


 あなたが今の会社へ入社したとき筆記試験はフリーパスだったかもしれないが、形式的とはいえ採用面接は受けたことでしょう。その時の面接官は、この先御社を担う人物かもしれません。あるいは入社して配属され指導を受けた上司もしかりである。長いサラリーマン生活を考えると、いつどこで助けられないとも限らないのです。


 ある人とある人との出会いが、その人個人の運命や「世界の歴史」を変えてしまうことさえあるのです。
 身近な例でいえば「結婚」です。人間は産まれた時から〝赤い糸〟で結ばれているといわれる。ですから、お見合いにしても恋愛にしても、あなたはどこかで最良(?)の“ベターハーフ”と巡り合い、現在幸せな家庭生活を送られているものと思います。


 中には「一生の不作」だったという方がおいでなのは、女性に立場を置き換えても言えることで歴史上の人物からして事実でしょう。SNSのご時世では離婚し出戻るだけなら隣近所をみてもいとも容易いことのようです。問題はその先です。
 「男の寿命」はそろそろ頭打ちで団塊の世代の著者「堺屋太一」(前大阪万博開催に寄与)さんが亡くなった84歳としての老後を考えた場合、「ソクラテス」と同じく前向きに受け止めるのがベターでしょう。「閑話休題」。


 ところで、仮に木下藤吉朗が織田信長に出会っていなかったら、藤吉朗が竹中半兵衛・「黒田官兵衛」と出会っていなかったら日本の歴史は変っていたでしょう。坂本竜馬が勝海舟に出会っていなかったとしても然りです。ヘレンケラーの両親が家庭教師を諦めてアニーサリヴァン先生と出会わなかったならば、聖女ヘレンケラーが歴史に名を残すことはなかったでしょう。


 先生といえば、かつてのベストセラー「窓際のトットちゃん」を読んでも、小林校長先生と出会って小林先生に話を長時間<聴いて>いただけなかったら、「徹子の部屋」だけでなく『ユニセフ親善大使』としての黒柳徹子氏の活躍はなかったように思えます。


 このように考えると、まさに人と人の出会いは不思議なものである。あなたにもあの時あの人と出会っていなければ今の自分はないということはないでしょうか?
 ヒョットして自分の将来を大きく変える出会いがありながら、あなたの体調が当日すぐれぬため相手に悪い「第一印象」を与え、自らそのチャンスを生かせず幸運を逃しているかもしれません。これは『神のみぞ知る』ということでしょう。


 朝ドラ『ブギウキ』を朝の出勤時間帯は無理としても、昼休みにご覧になっている方はおいでですか?


 吉本興業の跡取りと結婚した『笠木シズ子』の才能を開花させた作曲家「服部良一」とは<運命の出会い>と伝わる。
 その後、笠木シズ子の物まねで受けていた美空ひばりの不世出の才能を引き出したのがコメディアン川田晴久です。おそらく笠置と美空だけでなく川田も同一舞台に立ったことがあるでしょう。令和5年度末までの限られた放送時間内の朝ドラ内で少女時代の美空ひばりが登場するまで描かれるとは思えません。


 御社に来年度入社予定の新卒内定者がいるとすれば、「期待と不安」を持って現在首を長くして自宅待機していることでしょう。6年度4月1日新卒者受け入れを含め「春の人事異動」であなたが転出者に該当するかどうかのほかに職場の上司およびメンバーの転出入に伴い新しい<人との出会い>があることでしょう。
 これに伴う「職場結婚」だけでなく、配置換えに伴い良くも悪くも人生に影響を受けるお客様を含む<社外者>との出会いも想定されます。


 とにかく、ことほど左様に人生において【人と人との出会い】は重大な意味をもっているのです。毎年この時季になりサラリーマン生活を振り返ると様々なことが頭を過ぎります。
 自己研鑽努力もさることながら、『潜在能力を顕在化させる 人との出会いっていいですね!』。ありがとうございました。



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『話し方研修』 (268) 「話し方の<真髄>は 話し手の内面的態度にあり」

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寺子屋ラッキー


 こんにちは。当ブログで採り上げている「話し方」とは話術・雄弁術の類ではなく、主として<コミュニケーション>の方法としての「話し方」および「聞き方」です。
 したがって、狙いが一般のものとはチョッと違うかもしれません。


 紀元前300年頃のギリシャにデモスデネスという人がいました。この人は「雄弁術の神様」といわれた人です。そのデモスデネスのところへある時一人の男が雄弁術、つまり「話し方の秘訣」を教わりたく遥々(はるばる)と訪ねてきた。


 その人はデモスデネスに向かって
ー 雄弁術の秘訣は何でしょうか? と訊くと、デモスデネスは


「それは何よりもまず自分の<態度>に気をつけることです」と答えた。


ー なるほどそうですか。ハイそのことはよく分かりましたが、その次は何でしょうか? ー


「それは<態度>に気をつけることです」と、再度答えました。


 それを聞いたその人は心の中で、気の毒にデモスデネスは耳が不自由らしい、と思ってその場を立ち去ったという話が残っています。


 一般に話し方というと、すぐに話術・雄弁術といわれるような技術だけを連想しがちです。しかし本当の話し方の極意、つまり<真髄>は何といってもその人の心構え、「態度(内面的)」にあるということに彼は気がつかなかったわけです。


 因みに大勢を前にしての話では、その時間が長く(30分以上)なるにつれ、不思議とその話し手の『人間性』が、良きにつけ悪しきにつけ表れてくるものです。あなたのお考えはいかがでしょう? 今回もご覧いただきありがとうございました。



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